フェデラーが盟友ナダルの偉業を祝福、自身のリハビリ状況について「来たる数ヵ月が重要」と現状を説明

写真はアメリカ・ボストンで開催された第4回レーバー・カップの期間中にインタビューを受けるロジャー・フェデラー(スイス)(Getty Images)


 ラファエル・ナダル(スペイン)が成し遂げた21回目のグランドスラム制覇に祝福のメッセージを送ったあと、ロジャー・フェデラー(スイス)は自分のリハビリ状況について報告した。フェデラーは2020年に2度膝の手術を受けた翌年に短い復帰を果たして5大会をプレーしたが、そのあと3度目の手術を強いられた。彼はこの右膝のケガのため、ここ2年の大部分で戦列を離れている。

 フェデラーが最後にプレーしたのは昨年のウインブルドンで、そこで彼は準々決勝に進出したものの大会中にふたたび膝が悪化し、その後間もなく3度目の手術を受ける決断を下した。

 当時のフェデラーは「健康でいたいし、思い切り走り回れるようにもなりたい。ふたたびツアーに復帰するかすかな望みも持っていたい。この歳でまた手術を受けるのはどんなに大変なことか理解しているが、僕はトライする」と話しており、2月2日にスポンサーのひとつである世界有数のグローバルな金融機関『クレディ・スイス』とのインタビューで復帰について尋ねられた彼は「もう一度カムバックするつもりだが、自分の身体がそれを許すか否かを述べるにはまだ時期尚早だ」と答えた。

「ちょっとしたアップデートをするなら、来たる数ヵ月が重要であり興味深いものとなると思う。4月になれば、自分の身体がどのような状態かよりはっきりわかると感じている」

 彼はまだあまり練習をできていないが、数週間のうちに始めたいと願っていることや練習強度を上げられるようになったときに身体がどのように反応するか見たいと思っていることなどを語った。

「ここまでのところ僕はまだ走ることを許されておらず、ジャンプやストップ&スタートのような重い負荷のトレーニングもできないでいる。でも数週間のうちに始めたいと願っており、そのときに身体がどのように反応するかがわかるだろう。そしてそれが、言うまでもなくテニスコートに戻るために必要なことだ」とフェデラーは現状について説明した。

「そんな訳で、その質問については4月か5月のほうがよりはっきりと答えることができると思う。でも今のところは、もちろん僕は意欲に満ちており、許されるときがきたらトレーニングをしたくてうずうずしている」

 明日はジムに戻って医者に許される範囲でもっともハードにトレーニングするが、「もっとやりたいが、医師や皆がやり過ぎないように僕を止めているからどうしてもゆっくりになる」とフェデラーは言い添えた。

 オーストラリアン・オープンでナダルが優勝したとき、フェデラーはインスタグラムのストーリーズ(24時間で消える投稿)を通して「何と素晴らしい試合!」と感嘆の声を上げ、「友人であり素晴らしきライバルであるラファエル・ナダル、グランドスラム大会で21個目のタイトルを獲った初の男となった君を心から祝福します」というメッセージを送っていた。

「数ヵ月前、僕らはともに松葉杖を使っていることについてジョークを言い合っていたのに、驚くべきことだ。偉大なチャンピオンは決して過小評価できない。君はきっとこれからもっとやってのけるだろうが、今はこれを楽しんでくれ!」

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写真◎Getty Images

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