ムラトグルー氏がハレプの新コーチに、セレナは同日に復帰を示唆する発言

写真は2021年フレンチ・オープンでのパトリック・ムラトグルー氏(Getty Images)


 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)のコーチとして知られるパトリック・ムラトグルー氏が木曜日に自身のSNSを更新し、正式にシモナ・ハレプ(ルーマニア)のコーチとなったことを発表した。セレナは昨年のウインブルドン1回戦で右ハムストリングを負傷して途中棄権して以来、公式戦から遠ざかっている。

「今日、私はコーチとしてのキャリアの新しい章を始めます。私は今、シモナ・ハレプのフルタイムコーチとなりました。ここ8ヵ月を通し、私は自分がいかにコーチングから離れていることを寂しく思っているかに気づきました。それは私の情熱であり、自分にはまだ与えられる多くのものがあると私は感じています」

 インディアンウェルズ前にムラトグルー・アカデミーを訪れたハレプは何日か練習したあと、ムラトグルー氏に自分のコーチをすることは可能かと打診したが、セレナのコーチをしている彼は「私は彼女に非常に大きな敬意を抱いていますが、そのときは問題外でした」と一旦は断っていた。

「その数週間後に私はセレナと会話する機会を持ち、少なくとも短い期間であれば他の誰かのコーチを努めるための扉が開かれました」とムラトグルー氏は明かした。

「今後がどのようになるか、皆さんにアップデートし続けるつもりです」

 南フランスにあるムラトグルー氏のアカデミーは多くのクレーコートのほかにも高級な宿泊施設や医療施設などを備え、特にクレーコートシーズンの前に有名選手たちが練習のため使用することでも知られている。ステファノス・チチパス(ギリシャ)はここに練習拠点を置いており、コリ・ガウフ(アメリカ)もアカデミーのサポート受けてきた。

 イガ・シフィオンテク(ポーランド)に対するインディアンウェルズの準決勝で左脚を負傷したあと、続くマイアミを欠場したハレプは、フランスのクレーコートで練習を再開した。彼女の復帰戦はWTA1000のマドリッドになる予定で、ムラトグルー氏はそこに付き添うことになる。

 一方でムラトグルー氏がこの発表をした数時間後、セレナがSNSに投稿したビデオの中で自分の復帰予定に言及した。彼女はそのビデオの中で、NFLのグリーンベイ・パッカーズに所属する有名選手のアーロン・ロジャース(アメリカ)と話し、その中で「私のカムバックについて話していたの。彼は私を鼓舞し、ウインブルドンに向けて準備を整えさせようとしている。待ちきれないわ」と発言した。

 ビデオの中でロジャースが「USオープンに出場するのか」と尋ねたところ、セレナは「ウインブルドンはUSオープンの前よ。まずはウインブルドンでプレーしなきゃならないわ」と答えて笑った。

 もちろんこれは正式発表ではないが、セレナはある程度の見通しがついていることを伺わせている。セレナが復帰した際にコーチの件がどうなるかは、まだわかっていない。

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写真◎Getty Images

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