前年準優勝のパブリウチェンコワがフレンチ・オープンを欠場、膝のケガで早くも今季終了

写真は2021年フレンチ・オープン女子シングルス表彰式で準優勝のスピーチするWTAのミッキー・ローラー会長(Getty Images)


 2021年フレンチ・オープン準優勝者のアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)が何度も繰り返している膝のケガにより、早くも今季を終えることになると発表した。

 30歳のパブリウチェンコワは昨年のロラン・ギャロスで決勝に進出し、バーボラ・クレイチコバ(チェコ)に敗れはしたがグランドスラム大会で自己最高成績をおさめた。しかし彼女は今年の大部分で膝のケガに苦しめられ、オーストラリアン・オープンのあとに10週間の戦線離脱を強いられていた。彼女はそのあと体調を試すため、マドリッドとローマに出場した。

 ローマでのパブリウチェンコワはベロニカ・クデルメトワ(ロシア)と組んだ女子ダブルスで優勝し、マドリッドとローマでの7試合で5つのフルセットマッチを戦ったが、その経験を通して痛みが消えていないことを確認したのだと明かした。

「残念ながら、ロラン・ギャロスと今年行われる残りの大会から棄権しなければならなくなりました。このことを念頭に置きながら先週の大会でプレーしましたが、本当に厳しい決断を下すことになりました。特に昨年は夢のような活躍ができたこともあり、ロラン・ギャロスは私にとって常に特別な大会です」とパブリウチェンコワは自身のSNSを通してコメントした。

「しかし痛みが長期に渡って続いているため、このケガのせいでフィジカル的にもメンタル的にも全力で戦ったり練習することができないのです」

 パブリウチェンコワは16歳だった2008年から昨年まで14年連続でフレンチ・オープンに出場し、昨年の準優勝などもあり2021年シーズンを世界ランク自己最高の11位で終えていた。

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写真◎Getty Images

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