キリオスがダビドビッチ フォキナとの初対決を制して2回戦へ「精神力によって重要なポイントでいいプレーができた」 [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月14~21日/賞金総額697万1275ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第2のブレークと言えるシーズンを経験しているニック・キリオス(オーストラリア)が同じく今季に入って断続的に活躍を見せている新鋭のアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)との初対決を7-5 6-4で制した。

 2017年の同大会でATPマスターズ1000大会におけるキャリアで唯一の決勝進出を果たした実績を持つキリオスは多少安定性を欠いていたものの、重要なポイントでの強さを発揮して4度あったブレークポイントのうち3つをものにした。

「彼(ダビドビッチ フォキナ)はやりにくいプレーヤーだ。非常に才能があり、多彩なショットが打てる。だからいいサービスを打ち、できる限り主導権を握ってプレーしなければならないとわかっていた。彼のバックハンドは素晴らしいね。難しい試合だったよ」とキリオスは試合を振り返った。

「ここのコンディションは(前週の)モントリオールとは大きく違う。ボールがより弾み、ショットをコート内に入れるのが難しい。でも僕はうまく対応したし、今日はリターンがよかった。このように続けていけたらと願うよ」

 お互いにキープし合って迎えた第11ゲームで何本かの目覚ましいリターンとバックハンドのウィナーを決めて最初のブレークに成功したキリオスは、次のゲームをきっちりキープして第1セットを先取した。その勢いのまま第2セット第1ゲームで相手のサービスゲームを破ったキリオスは2-1から一旦追いつかれたが、その直後にラブゲームでもう一度ブレークして主導権を取り戻した。

 サービスゲームを落とした場面について聞かれたキリオスは、「とにかく押し続け、トライし続けなければならない」と答えた。

「フィジカル的にはベストとは言えないね。全体的に少し疲れていたけど、重要なポイントでは精神力でいいプレーをすることができた。ブレークバックされたけど、そのエネルギーでリターンを押し込み、もう一度ブレークできたんだ。ここでは簡単なことじゃないから、満足しているよ」

 2週間前のワシントンDCで優勝したキリオスは前週のモントリオールをベスト8で終え、ここ2週間のシングルスで9勝1敗という戦績で今大会を迎えている。

 キリオスは次のラウンドで、セバスチャン・バエス(アルゼンチン)を6-1 6-1で破って勝ち上がった第11シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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