2回戦で実現したイギリスの新旧ナンバーワン対決はノリーに軍配 [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はキャメロン・ノリー(イギリス/左)とアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月14~21日/賞金総額697万1275ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦でイギリスの新旧ナンバーワン対決が実現し、第9シードのキャメロン・ノリー(イギリス)がアンディ・マレー(イギリス)に3-6 6-3 6-4で競り勝った。

 終始競り合いながらセットを分け合って第3セットに突入したが、気温が高いコンディションの中で35歳のマレーは試合終盤に脚のケイレンなどの身体的問題に苦しめられ始めてミスが増えていった。特に終盤のノリーはミスを最小限に抑え、極端に厳しいコースもつかずにひたすらきっちりボールを返し続けてマレーを消耗させた。

 マレーは第3セット4-4からブレークされたが、そこで長いラリーの末にバックハンドで犯した2本のミスは恐らく脚に問題を抱えていたことと無関係ではなかっただろう。ひたすら堅固にボールを返し続けたノリーはとりわけ目覚ましいプレーをした訳ではなかったが、それでも勝者として試合から抜け出るには十分だった。

 試合終了後にマレーは笑みを浮かべてネット際で後輩をねぎらったが、そのあとは腿がつってコートから立ち去ることすらままならず、苦痛に顔をゆがめながらコートでトレーナーの治療を受ける羽目になった。

「多くのボールをコート入れなければならなかった。出だしは何もうまく機能しなかった。自分のやりたいようなプレができていなかった。アンディを褒めなければならない。彼はスライスを多様し、いい形でネットに出てきた。読みが驚くほどよかったのはさすがだったし、終盤は簡単じゃなかったけど、何とか勝つための道を見つけ出すことができた」とノリーは試合を振り返った。

 第2セット第1ゲームでブレークポイントを握っていたマレーがバックハンドボレーをミスしたときが分岐点だったと認めたノリーは、「正直に言うと、僕はあのボレーがオンラインだと思ったんだ。そのような勝負を分けたポイントが、第2セットと第3セットにいくつかあったね」と話した。

「僕は終盤、重要なポイントでほんの少しだけいいプレーができたように思う。違いを生んだのはほんの1~2ポイントだった」

 ノリーは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した19歳のベン・シェルトン(アメリカ)と対戦する。NCAA(全米大学体育協会)テニス選手権のチャンピオンで世界ランク229位のシェルトンは、第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-3 6-3で倒す番狂わせに成功した。

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写真◎Getty Images

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