地元ブルガリア期待のディミトロフが初戦敗退、窮地を脱したムゼッティは8強入り [ソフィア・オープン]

写真は2021年ロレックス・パリ・マスターズでのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ソフィア・オープン」(ATP250/ブルガリア・ソフィア/9月26日~10月2日/賞金総額59万7900ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、もっとも期待されていた地元のスター選手で第3シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)がイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)に3-6 6-7(3)で敗れた。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ディミトロフはこれが初戦だった。初参戦だった2017年には1セットも落とさずタイトルを獲得したディミトロフだったが、5年ぶりに出場した今年は初戦で躓いた。

「非常に厳しい試合だった。最終的に勝利を掴むことができて本当にうれしい。グリゴールとの対戦はいつも難しい。彼の母国であるここでは特にそうだ」とイバシカは試合後のオンコートインタビューで語った。

「緊張感が高かったから、精神的に持ち堪えたことがカギだったと思う。当然ながら観客はすべて彼を応援していたからメンタル的に厳しかったけど、何とかやり遂げることができたよ」

 イバシカは次のラウンドで、第5シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)とロレンツォ・ソネゴ(イタリア)の勝者と対戦する。前週のメスで優勝を飾ったばかりのソネゴは同日に1回戦を戦い、ベルナベ・サパタ ミラージェス(スペイン)を6-3 6-4で退けた。

「今日は本当にアグレッシブに戦うことができたから本当にうれしい。今日は凄くいいプレーができた。ベストを尽くせたし、とても満足しているよ」とソネゴは試合を振り返り、プレーの質に満足感を示した。

 元世界ランク21位のソネゴにとってシーズン前半は苦戦を強いられたが、彼はこのインドアハードコートシーズンに最高レベルのテニスを持ち込んできた。試合は激しいものだったが、ソネゴは各セットで一度ずつブレークをして今季の戦績をようやく24勝24敗のイーブンに持ち込んだ。

「サパは壁だ。大きな壁だ。彼のサービスは本当によかったけど、今日の僕は多彩なプレーでいいスタート切った。サービスの出来とリターンでのアグレッシブさがカギだったね」

 センターコート最終試合では第4シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した世界334位のアレクサンダル・ラザロフ(ブルガリア)にぎりぎりまで追い込まれたが、最終的に6-7(5) 7-6(8) 6-2で逆転勝利をおさめて8強入りを決めた。

 第1セットを落としたムゼッティは第2セット5-5からブレークを許して絶対絶命の窮地に立たされたが、次のゲームでブレークバックに成功した。ムゼッティは持ち込まれたタイブレークでも競り合いを制し、第3セットではその勢いに乗って勝利に向けて突き進んだ。

 そのほかの試合ではマルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)が予選勝者のジョーフレ・ブランカノー(フランス)を6-4 6-4で下し、ベテランのフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)が第6シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を7-6(1) 7-5で倒す番狂わせを演じ、予選勝者のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)はドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を4-6 6-3 6-2で退けそれぞれ2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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