トップ2シードのチチパスとノリーが競り合いを制して準々決勝へ [ストックホルム・オープン]

写真は2021年エルステ・バンク・オープンでのステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ストックホルム・オープン」(ATP250/スウェーデン・ストックホルム/10月17~23日/賞金総額72万5540ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がサーブ&ボレーヤーのマキシム・クレッシー(アメリカ)に7-6(5) 7-6(12)で競り勝ちベスト8に進出した。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、チチパスはこれが初戦だった。前回プレーした2018年にタイトルを獲得したチチパスは、同大会での戦績を5勝0敗とした。

 クレッシーは頻繁にネットダッシュするなどアグレッシブにプレーして相手にプレッシャーをかけ続けたが、チチパスが重要な瞬間に落ち着きを保った。第2セットのタイブレークでクレッシーは3つのセットポイントを手にしたが、チチパスが緊迫したラリーでプレッシャーをかけて相手をベースラインに釘付けにした。サービスゲームで安定していたチチパスは、ファーストサーブからのポイントを91%ものにした。

「本当に踏ん張り抜かなければならなかった。第2セットのタイブレークで僕は適切なショットを打った。それが非常に重要だった。彼のサービスは非常によかった。ラインぎりぎりに入ってきて非常に正確だった。そして僕はそれに対してリターンで思いきって打っていった」とチチパスは試合を振り返った。

 チチパスは次のラウンドで、タイトル防衛を目指す第8シードのトミー・ポール(アメリカ)とミカエル・イーメル(スウェーデン)の勝者と対戦する。

 同日には2回戦があと3試合行われ、第2シードのキャメロン・ノリー(イギリス)、第4シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)、第7シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)が8強入りを決めた。

 ノリーがアスラン・カラツェフ(ロシア)に6-7(8) 6-3 6-4で逆転勝利をおさめ、シャポバロフが予選勝者のアントワーヌ・ベリエ(スイス)を6-4 7-5で倒し、ルーネはクリスチャン・ガリン(チリ)を7-6(2) 6-1で退けた。ノリーとルーネは、準々決勝で顔を合わせる。

 競り合った末に第1セットを落としたノリーは第2セットを取り返し、第3セット2-4と窮地に立たされてから最後の4ゲームを連取して勝利をもぎ取った。

「非常に厳しい試合だった。アスランは劣勢に立つたびにレベルを引き上げてきて、僕から第1セットを奪い取った。僕はセットポイントを手にしたのにものにすることができなかった。それでも僕は堅実なプレーを続けた。第3セットでは少しフラストレーションを感じたけど、何とか巻き返すことができてよかったよ」とタフな試合を乗り越えたノリーはコメントした。

 そのほかの試合ではJ.J.ウルフ(アメリカ)がアレックス・モルチャン(スロバキア)を7-5 6-4で下し、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したエリアス・イーメル(スウェーデン)はオスカー・オッテ(ドイツ)を7-6(2) 6-7(2) 6-3で振りきりそれぞれ2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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