前年覇者アルカラスが8強入り、チチパスは過去6戦全勝のハチャノフに初黒星 [マイアミ・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月22日~4月2日/賞金総額1015万5105ドル/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第16シードのトミー・ポール(アメリカ)を6-4 6-4で下して8強入りを決めた。

 前週のインディアンウェルズで初優勝を飾ってノバク・ジョコビッチ(セルビア)から世界ナンバーワンの座を奪い返した19歳のアルカラスは、連勝を「9」に伸ばした。彼が1位を維持するためには『サンシャイン・ダブル(インディアンウェルズとマイアミの連続優勝)』を達成しなければならず、もし実現すれば最年少記録となる。

 ストロークのウィナーだけでなくドロップショットやボレーなど多彩なショットで観客を沸かせたアルカラスは、各セットで一度ずつ相手のサービスゲームを破って1時間36分で勝利を決めた。アルカラスは試合を通して相手よりも13本多い22本のウィナーを決め、13回試みたネットプレーで12ポイントを取った。

「ここは居心地がいい。ここマイアミでは観客から毎日エネルギーを貰えるからやりやすいよ。エンジョイしているし、それがすべての試合を高いレベルでプレーできているカギだと思う。このまま続けていけるよう頑張るよ」とアルカラスは試合後にコメントした。

「今日は本当にいいテニスができた。動きがよくてディフェンスがしっかりしていたし、カウンターアタックもよかった。今日と同じレベルでプレーできれば、次の試合でも勝つチャンスが大いにあると思う」

 ディフェンディング・チャンピオンのアルカラスは次のラウンドで、第7シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)を6-3 6-4で破って勝ち上がった第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦する。

 その一方でボトムハーフ(ドローの下半分)の4回戦では、第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が過去6戦して無敗だった第14シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)に6-7(4) 4-6で敗れた。チチパスは肩のケガでアカプルコを欠場し、前週のインディアンウェルズでは初戦敗退を喫していた。

 チチパスから待望の初勝利をマークしたハチャノフは、「よく3度目の正直と言うけど、僕の場合は7回必要だったから超うれしいよ!」と喜びを吐露した。

「もっとも重要なのは、ステファノスを倒したという事実以上にどんなプレーをして勝ったかということだ。オーストラリアン・オープンのあとにちょっとしたケガに見舞われあまりプレーすることができないままドバイで復帰したけど、このレベルを維持できていることに満足している」

 そのほかの試合では第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第10シードのヤニク・シナー(イタリア)、第25シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)、エミル・ルースブオリ(フィンランド)、予選勝者のクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 シード対決ではシナーが第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-2 6-4で退け、ルースブオリは第26シードのボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)に4-6 6-4 7-5で競り勝ちシードダウンを演じた。

 準々決勝ではメドベージェフがユーバンクスと、シナーがルースブオリと、ハチャノフはセルンドロと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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