スイスで無類の強さを誇るルードが3連覇に向けた初戦に勝利「戻ってくることができてうれしい」 [ジュネーブ・オープン]

写真はBNLイタリア国際でのキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ゴーネット・ジュネーブ・オープン」(ATP250/スイス・ジュネーブ/5月21~27日/賞金総額63万705ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、大会3連覇を目指す第1シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)がJ.J.ウルフ(アメリカ)を6-3 7-5で下して8強入りを決めた。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ルードはこの試合が初戦だった。ルードは直面した2度のブレークポイントをすべてセーブし、各セットで一度ずつ相手のサービスゲームを破って1時間21分で試合を締めくくった。ルードはスイスで開催されるクレーコート大会で素晴らしい実績を残していおり、グスタードでも2021年と22年に2連覇を達成している。

「素晴らしい気分だ。僕にとって素晴らしい勝利だ。J.J.は非常にアグレッシブでタフな相手だ。僕はいいスタート切って早めにブレークできて、最後は幸運な形で勝つことができた。明日もここでプレーできることになってよかった」とルードは試合後のオンコートインタビューで語った。

「ジュネーブに戻ってくることができてうれしいし、皆さんの前でふたたびプレーできることは常に喜びだ」

 スイスで最高のプレーができる理由について聞かれたルードは、「クラブは美しいし、ファンも素晴らしい。ロジャー・フェデラー(スイス)やまだ現役のスタン・ワウリンカ(スイス)がグランドスラム大会で多くのタイトルを獲得してきたスイスは今やテニス界で多くの歴史を持っている。素晴らしい国であり、僕は凄く気に入っているよ。美味しい食べ物、親切な人々、美しい景色…。好きになる要素がたくさんあるし、ここに来るといつも素晴らしい気分になれるんだ」と答えた。

 同大会での戦績を9勝0敗としたルードは次のラウンドで、第6シードのタロン・グリークスプア(オランダ)が右足首のケガを理由に棄権したため不戦勝で勝ち上がったニコラス・ジャリー(チリ)と対戦する。

 そのほかの試合では第2シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、第4シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、クリストファー・オコネル(オーストラリア)、イリヤ・イバシカ(ベラルーシ)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 オコネルが6-0 3-0とリードした時点で第7シードのベルナベ・サパタ ミラージェス(スペイン)が左膝のケガを理由に棄権したため勝ち上がり、イバシカは第8シードのアドリアン・マナリノ(フランス)を6-4 4-6 6-3で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

 準々決勝ではフリッツがイバシカと、ディミトロフはオコネルと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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