アルカラスがジョコビッチの牙城を崩して2度目のグランドスラム制覇、『ビッグ4』以外のチャンピオン誕生は2002年以来 [ウインブルドン]

写真は2度目のグランドスラム制覇を果たしたカルロス・アルカラス(スペイン/左)と準優勝に終わったノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス決勝で第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)との頂上決戦を1-6 7-6(6) 6-1 3-6 6-4で制してチャンピオンに輝いた。試合時間は4時間42分。

 アルカラスが四大大会でタイトルを獲得したのは、昨年のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)以来でキャリア2度目となる。

 これ以前にロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ジョコビッチ、アンディ・マレー(イギリス)の『ビッグ4』以外が同種目で優勝したのは、2002年のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)が最後だった。

 ウインブルドンに3年連続出場となったアルカラスは、昨年の4回戦進出がこれまでの最高成績だった。そのときは3試合を勝ち上がったあと、4回戦でヤニク・シナー(イタリア)に1-6 4-6 7-6(8) 3-6で敗れていた。

 グラスコートシーズンのアルカラスは2週間前のロンドンでロンドン(ATP500/グラスコート)で今季5勝目を挙げ、世界ナンバーワンに復帰して今大会を迎えていた。

 この結果でアルカラスは、ジョコビッチとの対戦成績2勝1敗と勝ち越した。グランドスラム大会では先月のロラン・ギャロス準決勝で対決し、ジョコビッチが6-3 5-7 6-1 6-1でで勝っていた。

 今大会でのアルカラスは1回戦でジェレミー・シャルディ(フランス)を6-0 6-2 7-5で、2回戦でアレクサンドル・ミュレー(フランス)を6-4 7-6(2) 6-3で、3回戦で第25シードのニコラス・ジャリー(チリ)を6-3 6-7(6) 6-3 7-5で、4回戦で2021年大会準優勝者のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を3-6 6-3 6-3 6-3で、準々決勝で第6シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を7-6(3) 6-4 6-4で、準決勝では第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-3 6-3 6-3で破って決勝進出を決めていた。

 2023年シーズンにオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)とフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)を制していたジョコビッチは、男女を通した最多記録を持つマーガレット・コート(オーストラリア)に並ぶ24回目のグランドスラム制覇を目指していた。

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写真◎Getty Images

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