シーソーゲームの末にパオリーニがシードを守って8強入り、左脚を痛めたキーズは涙の途中棄権 [ウインブルドン]

写真は試合後に抱擁を交わすジャスミン・パオリーニ(イタリア/右)とマディソン・キーズ(アメリカと(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス4回戦で第12シードのマディソン・キーズ(アメリカ)が第3セット5-5の時点(パオリーニから6-3 6-7(6) 5-5)で左脚のケガを理由に棄権したため、ジャスミン・パオリーニ(イタリア)のベスト8進出が決まった。

 ワンブレーク差で第1セットを先取したパオリーニは1-5の15-40から挽回しながらタイブレークの末に第2セット落とし、第3セットも2-5から5-5に追いついた。

 キーズは第3セット5-4のチェンジエンドでメディカルタイムアウトを取って左太腿にテーピングを施してプレーを再開したが、5-5の0-15からサービスエースを決められたところでリタイアしたため2時間23分で試合が終了した。

 同大会に4年連続7度目(2017~19年の予選敗退を含む)の出場となる28歳のパオリーニは、過去3度の本戦で1試合も勝つことができていなかった。ノーシードだった昨年は、1回戦でペトラ・クビトバ(チェコ)に4-6 7-6(5) 1-6で敗れていた。

 先月のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)でグランドスラム自己最高の準優勝を飾ったパオリーニはトップ10入りを果たし、過去最高の第7シードで四大大会に臨んでいる。

 この結果でパオリーニは、キーズとの対戦成績を1勝1敗のタイに追いついた。両者は昨年2月にドバイ(WTA1000/ハードコート)の1回戦で一度顔を合わせており、キーズが6-1 6-1で勝っていた。

 今大会でのパオリーニは1回戦でサラ・ソリベス トルモ(スペイン)を7-5 6-3で、2回戦でグリート・ミネン(ベルギー)を7-6(5) 6-2で、3回戦では2019年USオープン優勝者のビアンカ・アンドレスク(カナダ)を7-6(4) 6-1で破って16強入りを決めていた。

 パオリーニは準々決勝で、第2シードのココ・ガウフ(アメリカ)と第19シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)の勝者と対戦する。

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写真◎Getty Images

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