5年ぶり出場のジョコビッチがミケルセンの挑戦を退け3回戦へ「両セットともハイレベルなテニスだったと思う」 [ロレックス上海マスターズ]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海/10月2~13日/賞金総額1029万8535ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がアレックス・ミケルセン(アメリカ)に7-6(3) 7-6(9)で競り勝ちベスト32に進出した。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、ジョコビッチはこの試合が初戦だった。ジョコビッチは約3週間前にデビスカップで単複2試合を戦ったが、個人戦でプレーするのはアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)に敗れたUSオープン3回戦以来だった。

 1-4から4-4に追いついたジョコビッチはもつれ込んだタイブレークを制して第1セットを先取し、逆の展開でふたたび突入した第2セットのタイブレークで2つのセットポイントを凌いだ末に3度目のマッチポイントをものにして1時間55分で勝利をもぎ取った。

 同大会に5年ぶりの出場となる37歳のジョコビッチは4度(2012~13年、15年、18年)タイトルを獲得しており、通算の戦績を35勝5敗とした。

「アレックスと対戦したのは初めてだったし、僕も暫くプレーしていなかったから錆を落とすのに少し時間がかかってしまった」とジョコビッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

「彼は素晴らしいスタートを切った。ビッグサーブと攻撃的なスタイルで、果敢に攻めることを恐れない。凄く接戦だったし、両セットともハイレベルなテニスだったと思う。第2セットのタイブレークは厳しかったけど、重要な瞬間に冷静さを保ててよかったよ」

 ジョコビッチは次のラウンドで、雨で延期となった第8シードのフラビオ・コボッリ(イタリア)とワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス)の勝者と対戦する。

 この日プレーしたジョコビッチ以外のトップ10プレーヤーは第1シードのヤニク・シナー(イタリア)、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が初戦を突破したが、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)は19歳のヤクブ・メンシク(チェコ)に7-6(7) 4-6 3-6で逆転負けを喫した。

 そのほかの試合では第20シードのアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)、第33シードのイリ・ラフェチュカ(チェコ)、アレクサンダー・シェフチェンコ(カザフスタン)、予選勝者の綿貫陽介(SBC メディカルグループ)が3回戦に駒を進めたが、中断した3試合を含む2回戦残り9試合が翌日に持ち越しとなった。

 第27シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)がシェフチェンコに6-7(7) 5-7で、第32シードのブランドン・ナカシマ(アメリカ)は綿貫に6-7(4) 3-6で敗れ、それぞれ初戦でシードダウンを喫した。

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写真◎Getty Images

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