クーリエがアメリカのデビスカップ監督を降板「1年前から決めていた」

ジム・クーリエ(アメリカ)は1年前に、2018年のデビスカップが終わったあとに代表監督の座から降りることを決めていたのだという。
全米テニス協会(USTA)は、アメリカがデビスカップ準決勝でクロアチアに2勝3敗で敗れてから2週間もたたない木曜日に、クーリエがデ杯監督の座から降りることを発表した。
USTAのニュース・リリースは、彼がなぜ監督として8年間を過ごしたあとに職を離れることにしたのか、についての説明はなかった。
APへの電子メールの中でクーリエは、監督の職から離れる、という決断は彼自身が下したもので、「2017年の終わりに、2018年が監督として送る最後の年になる」とすでに決めていたのだと明かした。
彼はまた、9月16日の対戦終了後に催されたクロアチアでのチームの最後の晩餐会の際に、この決断をプレーヤー、スタッフ、USTA会長のカトリーナ・アダムスに伝えたのだと言い添えた。
「2018年を最後の年と決めたのは、“自分がチームを率いるのに、8年間が適切な時間である”というのが、私の見解だったからだ」とクーリエはAPへのメールで述べた。
USTAがクーリエの後任として誰を選ぶにせよ、その人物は、先月ITF(国際テニス連盟)によって可決され、来年から実施される新しいスタイルのデビスカップで仕事を行う最初のアメリカ代表監督となる。新生デビスカップは、シーズン末に中庸的都市で、18ヵ国による決勝トーナメントという形で行われることが決まっている。
「フォーマットの変更は、私の考えの中で(決断の)要因ではなかった。私が決断を下したときには、まだ(フォーマットの変更は)確定からは程遠かったからだ」とクーリエは説明した。
彼は、デ杯監督に就任した最初の6年は2年契約を繰り返し、2017年と2018年はそれぞれ1年契約を結んで働いていたという。
2010年10月にクーリエが監督に任命されて以来、アメリカのワールドグループでの戦績は10勝8敗で、2012年と2018年には準決勝に進出した。クーリエが指揮した選手たちの中には、アンディ・ロディック(アメリカ)、ジョン・イズナー(アメリカ)、ブライアン兄弟たちがいた。
アメリカは、史上最多となる「32」のデビスカップを獲得したが、2007年以降には一度も優勝していない。
クーリエは、競技という視点から言えば、彼の監督時代を通してのハイライトは、2012年にロジャー・フェデラーとスタン・ワウリンカを擁するスイスを倒したこと、そして今月のクロアチアに対する準決勝で「もう少しでカムバックをやってのけるところだった」ことだと言った。
プレーヤー時代のクーリエは、1992年と1995年のデビスカップ優勝チームの一員だった。彼はグランドスラムのシングルスで4つのタイトルを勝ち獲り、世界1位に至った選手だった。
2000年にプロテニスから引退した現在48歳のクーリエは、2005年に国際テニスの名誉の殿堂入りを果たしている。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はデビスカップ・ワールドグループ準決勝のスペイン戦で采配を揮ったジム・クーリエ(アメリカ)
ZADAR, CROATIA - SEPTEMBER 15: Team captain Jim Courier of USA reacts during day two of the Davis Cup World Group semi final doubles match between Croatia and USA at Visnjik sport center on September 15, 2018 in Zadar, Croatia. (Photo by Srdjan Stevanovic/Getty Images)
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