フレンチ・オープン3度優勝のレンドルはアンダーサーブを問題視せず、ナダルも同調
2019年USオープン準優勝者のダニール・メドベージェフ(ロシア)は、マートン・フチョビッチ(ハンガリー)に敗れた今年のフレンチ・オープン1回戦でそれを試した。ニック・キリオス(オーストラリア)は先シーズン、ナダルや他の選手に対してもアンダーサーブを打った。
アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)はかなり頻繁にその手を使っており、テニスツアーが5ヵ月の休止を経て再開したときに参加した最初の試合の最初のサービスを下から打つというこだわりを見せた。しかし残念ながら、カレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦した8月のウェスタン&サザン・オープン1回戦戦で、彼はそのポイントを失った。
「正直に言って、あれは可笑しかったよ。でも僕は彼があんなふうに始めることを予想していたんだ」とハチャノフは3回戦進出を決めたあとに話し、それを「敬意を欠いた行為」だとはみなしていないと言い添えた。
「僕はそのポイントを取ったよ。そしてそのあと、彼はもうあれを使わなかったんだ」
それがマクドナルドにも起きたことだった。彼の言葉を借りれば「ちょっぴり愚か過ぎた」という理由から、それは1回限りに終わっていた。彼が打ったアンダーサーブは、ナダルに練習用のボールを送ったも同然になってしまったのだ。ナダルはその超イージーボールをフォアハンドで叩き、リターンエースを決めた。
ナダルはこの問題についてどう思っているのだろうか?
本質的に、対戦相手に無礼を働くためやったのでなければ「100%やっていい」と彼は考えている。そしてもしそれが上手く機能してポイントを取ったなら、彼の意見ではそれはよい戦略となる。
そしてもしポイントを取れなかったなら?
「それはまずい戦略だ。それだけだよ」とナダルは答えた。「例えば今日のマッケンジーにとって、あれはいい戦略ではなかったね」。
レンドルとナダルがアンダーサーブもOKだと言うのだから、我々も皆そのように受け取るべきではないだろうか。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
※写真は1986年フレンチ・オープン男子シングルス表彰式でのイワン・レンドル(当時チェコスロバキア)(Getty Images)
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