ルードがチチパスにモンテカルロの借りを返してキャリア最大のタイトルを獲得「待った甲斐があった」 [バルセロナ・オープン]

写真はキャリア最大のタイトルを獲得したキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/スペイン・カタルーニャ州バルセロナ/4月15~21日/賞金総額293万8695ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を7-5 6-3で倒してキャリア最大のタイトルを獲得した。

 25歳のルードがATPツアーでチャンピオンに輝いたのは昨年4月のエストリル以来で通算11回目(準優勝11回)だが、過去10勝はすべてATP250の大会だった。

 オープニングゲームでサービスダウンを喫したルードは第6ゲームで追いついたあと6-5から相手のサービスゲームを破って第1セットを先取し、第2セット第4ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって1時間29分で勝利を決めた。ふたりは前週のモンテカルロでも決勝で顔を合わせ、チチパスが6-1 6-4で勝っていた。

「正直に言って、待った甲斐があった。負けた決勝の多くは辛かったし、もちろんがっかりした。決勝に進出すればいい週ではあるから自分に厳しくなりすぎる必要はないけど、このタイトルを獲るまでにはかなり時間がかかった」とルードは試合後にコメントした。

「それをここバルセロナで、ラファエル・ナダル(スペイン)の名前が付いた満員のセンターコートでやってのけることができて凄くうれしい。彼(ナダル)を子供のころからずっと尊敬してきたから、僕にとって特別なことだ。僕自身も13歳の頃にここに来て、彼や他の選手たちがここでプレーするのを観たことがある。素晴らしい気分だよ」

 同大会の決勝4連敗でこのところの連勝が「10」でストップしたチチパスは、「今週はベストのテニスができなかったけど、それでも勝つ方法を見出して決勝に進出することができた。週を通して自分のショットがモンテカルロのときほど効果を発揮しているとは感じなかった」と試合後の記者会見で語った。

「今日は精神的に余裕がないように感じていた。今日のキャスパーは調子がよ過ぎた。彼はよりフレッシュでいいテニスをしていた。勝利に値するよ」

 先に行われたダブルス決勝では、マッシモ・ゴンサレス/アンドレス・モルテーニ(ともにアルゼンチン)がユーゴ・ニス(モナコ)/ヤン・ジエリンスキ(ポーランド)とのノーシード対決を4-6 6-4 [11-9]で制して今季2勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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