ゲルゲスがウォズニアッキを破り、マッチ14連勝で今季開幕戦を制す [ASBクラシック]

 ニュージーランド・オークランドで開催された「ASBクラシック」(WTAインターナショナル/1月1~6日/賞金総額25万ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第2シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)が年末の勢いある調子を新年にも持ち込み、第1シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を6-4 7-6 (4)で下して優勝を遂げた。それは折しも、ウォズニアッキが世界ランキングで2位に浮上することが決まった翌日に起きた。

 ゲルゲスは2017年の最後の2大会で優勝しており、今回オークランドで9度のトライで初となるシングルス・タイトルを獲得したことで、連勝記録を14に伸ばした。彼女はこれ以前に2度、決勝に進出していたが、準優勝に終わっていた。

「単にここで優勝したということだけでなく、ここ数週間の私のプレーの一貫性、安定していいパフォーマンスができていることに、大きな意味があるわ」とゲルゲスは言った。「そのことを誇りに思うし、私はすべての瞬間を楽しんでいる」。

 ゲルゲスは、ウォズニアッキに守備に回ることを強いた。自信をもってサービスを打っていたゲルゲスは、11本のサービスエースを奪い、パワフルなグラウンドストロークでウォズニアッキを後方に押しやり、22本のフォアハンドのウィナーを記録。対するウォズニアッキのフォアのウィナーは4本にとどまった。

 雨により大会の2日間がプレー不可能となったせいで、準々決勝と準決勝の双方を土曜日に行わざるを得なくなり、ウォズニアッキはこの試合に先立ち、「私はもう17歳じゃない」と言いつつ、1日に激しい5セットをプレーした影響を、背中や脚に感じていると認めていた。

 反対にゲルゲスは、出だしから活力に満ちたプレーをし、最初のゲームでブレークすると、次の自分のサービスゲームをラブゲームでキープした。第1セットを通し、ゲルゲスは自分のサービスゲームではまったく揺るがず、ウォズニアッキに膨大なプレッシャーをかけた。

 ゲルゲスは、ダブルフォールをして30-40とした第2セットの第4ゲームまで相手にブレークポイントを与えていなかったが、この稀なピンチでも、彼女はサービスエースによって直ちに危機を回避していた。

 彼女は第6ゲームでもブレークポイントに直面したが、ふたたび強力なサービスでそれを凌いだ。ウォズニアッキがついに3度目のブレークポイントをものにし、4-4と追いついたのは第8ゲームでのことだ。

 そこからはお互いがサービスゲームをキープして、勝負はタイブレークへ。タイブレークではゲルゲスが3度、ウォズニアッキが2度のミニブレークを果たし、最後はゲルゲスが最初のマッチポイントで自分のサービスからのポイントを取り、ウォズニアッキとの対戦成績を6勝4敗に向上させた。

「私たちは本当に多くの戦いを繰り広げてきた。彼女(ウォズニアッキ)はテニス界で最高のファイターのひとりだわ」とゲルゲスは言った。

 敗れはしたが、ウォズニアッキは自信をもってオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)に移行すると言った。

「今週、多くの試合を血肉とすることができた」とウォズニアッキは言った。「それが、私が望んでいたワークアウト、トレーニングの一環であり、いま、明日1日休みを取ったあとにメルボルンに飛び、あそこのコートとコンディションに慣れるという段階に移ることができる。いい2週間になるよう願っているわ」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はマッチ14連勝で今季開幕戦を制したユリア・ゲルゲス(ドイツ)
AUCKLAND, NEW ZEALAND - JANUARY 07: Julia Gorges of Germany poses with the trophy following her Womens Singles Final win against Caroline Wozniaki of Denmark during day seven of the ASB Women's Classic at ASB Tennis Centre on January 7, 2018 in Auckland, New Zealand. (Photo by Phil Walter/Getty Images)

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