棄権したマレーが心痛を吐露、手術も考慮 [ブリスベン国際]
アンディ・マレー(イギリス)が2017年7月以来、彼のプレーを阻んできた腰の痛みを理由に、オーストラリアン・オープンに向けウォームアップするための唯一の大会となるはずだった「ブリスベン国際」(ATP250/オーストラリア・ブリスベン/12月31日~1月7日/賞金総額52万8910ドル/ハードコート)を棄権したあと、乗り気ではないが手術も考慮している、と打ち明けた。
元世界ナンバーワンのマレーは、木曜日にブリスベン国際で復帰第1戦をプレーする予定になっていたが、火曜日の時点で予定されていた練習をキャンセルしたあと、大会主催者に棄権の意思を伝えた。
第2シードだったマレーは、昨年のウインブルドン準々決勝での敗戦以来となる公式戦復帰を果たしたいと願っていた。
「新年を力強くスタートさせたい、という意図をもって僕はここにやって来た。しかし、悲しいことに僕らのチーム、また僕自身も、自分が最高レベルで戦うために必要な状態に至っていると感じることができていない」と、過去2度ブリスベンで優勝しているマレーは言った。
やはり火曜日に、インタグラムに投函した長いメッセージの中で、マレーは「腰の故障のため、長い間、非常に厳しい時期を通り抜けたあと、専門医にアドバイスを求め、『休息とリハビリ』という保守的なオプションを選んで必死に回復に努めてきた」と言った。
「ここブリスベンで何人かのトッププレーヤーたちといっしょに練習セッションを行ったが、残念なことに、その努力も、自分が望むレベルにまで自分を引き上げるほどの効果をもたらさなかった。だから僕は選択を再検討しなければならない」とマレーは書いた。
「もちろんリハビリを続け、僕の腰に、回復するためのより多くの時間を与えるというのも選択肢の一つだ。手術もまた選択肢の一つだが、手術が成功し、よい結果をもたらす確率は僕が望むほど高くないので、それゆえ僕は、より保守的なオプションを選んだ。僕はできるなら手術は避けたいと願っている」
しかし彼はまた、「(手術は)考慮しなければならないかもしれないものだ」とも言い添えた。
マレーはブリスベンにとどまり、腰の具合が落ち着くかどうか様子を見ながら、1月15日にメルボルンで始まるオーストラリアン・オープン(1月15〜28日/グランドスラム)のための準備を続けることを予定している。彼は同大会で過去に5回準優勝している。マレーは週末までにオーストラリアにとどまるか、それとも家に帰るか――つまりオーストラリアン・オープンに出場するか否か――を決めると言った。
30歳のマレーは、ブリスベン出場を取り消した大物のリスト上で、故障からの回復のプロセスを続けるため先週に欠場を決めた世界1位のラファエル・ナダル(スペイン)に合流することになった。
マレーは昨年8月まで41週にわたり世界1位の座を保持したが、プレーできない期間が長引いたために、年末ランキングでは16位にまで滑り落ちていた。
「戻るためなら、僕は何だってするだろう。数ヵ月前まで、僕は自分がどれほどテニスを愛しているかに気づいていなかった」とマレーは言った。「コートの上に立ったとき、自分がこのレベルで競い合うに必要なレベルに至っていない(と感じるという)のは、かなり気持ちが滅入ることだ」。
マレーは「長文で申訳ないが、でも本当に辛いことだから、僕は皆に状況を伝えて分かち合い、この痛みを自分の胸から取り除きたかったんだ」とも告白していた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はアンディ・マレー(2017年末にドバイで撮影)
Photo: ABU DHABI, UNITED ARAB EMIRATES - DECEMBER 28: Andy Murray of Great Britain practice during the Mubadala World Tennis Championship at International Tennis Centre Zayed Sports City on December 28, 2017 in Abu Dhabi, United Arab Emirates. (Photo by Francois Nel/Getty Images)
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