今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」（フランス・パリ／本戦9月27日～10月11日／クレーコート）の男子シングルス4回戦で、ヤニク・シンネル（イタリア）が第6シードのアレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）を6-3 6-3 4-6 6-3で倒す番狂わせを演じ、ノーシードからベスト8進出を果たした。試合時間は3時間1分。

　昨年のウインブルドン（イギリス・ロンドン／グラスコート）からグランドスラムに5大会連続出場となる19歳のシンネルは、今年のオーストラリアン・オープン（オーストラリア・メルボルン／ハードコート）で2回戦に進出したのがこれまでの最高成績だった。初参戦のロラン・ギャロスで8強入りしたのは、2005年に優勝したラファエル・ナダル（スペイン）以来の快挙となる。

フレンチ・オープン2020｜トーナメント表

　両者は今回が初対戦。今シーズンのズベレフは1月にオーストラリアン・オープン（オーストラリア・メルボルン／ハードコート）で初のグランドスラム4強入りを果たし、先のUSオープン（アメリカ・ニューヨーク／ハードコート）では死闘の末にドミニク・ティーム（オーストリア）に敗れたが準優勝を飾っていた。

　昨年11月に開催された男子21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」（イタリア・ミラノ／室内ハードコート）の第3回大会に出場したシンネルは、地元イタリア勢として初のチャンピオンに輝いていた。

　今大会でのシンネルは、1回戦で第11シードのダビド・ゴファン（ベルギー）を7-5 6-0 6-3で、2回戦で予選勝者のバンジャマン・ボンジ（フランス）を6-2 6-4 6-4で、3回戦ではフェデリコ・コリア（アルゼンチン）を6-3 7-5 7-5で破って16強入りを決めていた。

　シンネルは準々決勝で、第2シードのナダルと対戦する。ナダルは4回戦で、予選から勝ち上がってきた20歳のセバスチャン・コルダ（アメリカ）を6-1 6-1 6-2で下しての勝ち上がり。（テニスマガジン）

※写真はヤニク・シンネル（イタリア／奥）とアレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）
PARIS, FRANCE - OCTOBER 04: Jannik Sinner of Italy (R) knocks racquets at the net with Alexander Zverev of Germany following victory in his Men's Singles fourth round match on day eight of the 2020 French Open at Roland Garros on October 04, 2020 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)