アジアから唯一出場のチョン・ヒョンが18歳シャポバロフを倒す [Next Gen ATPファイナルズ]
21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月7〜11日)のシングルス、ラウンドロビン第2戦で、唯一アジアから出場権を獲得した韓国の21歳、チョン・ヒョンが、18歳と最年少ながらランキングでは上のデニス・シャポバロフ(カナダ)を1-4 4-3(5) 4-3(4) 4-1で倒した。
チョンは出だしでリズムに乗れないまま、あっという間に0-3と突き放されたが、そこから徐々にストロークの堅固さを取り戻していく。ドロップショットやボレーも織り交ぜたプレーで、第2セットでは勝負をタイブレークに持ち込み、これを7-5で取ると、同様のリズムで第3セットへ。
サービスのいいシャポバロフをブレークすることはできなかったが、またももつれ込んだタイブレークで、チョンは打ち合いでの粘りを見せ7-4で奪取した。そしてこの前後から、シャポバロフのアンフォーストエラーが目に見えて増え始めた。
「僕は試合を通して全力を尽くしていた。この新しいルールで試合をするのは初めてだったので、スロースタートになってしまったが、第1セットのデニスはとてもいいプレーをしていたから、僕はただ集中し続けようとしていた」とチョンは試合後振り返った。
第4セット1-3からの最後のゲームで、シャポバロフは最後のボレーは惜しくもサイドアウトとなったとはいえ、ネット際で華麗に飛び回ってパスを3度ボレーで切り返し、ネットプレーのうまさも披露している。試合を通し、断続的に華のあるプレーを見せたシャポバロフだったが、結局、自らのミスのせいもあり、1-4でこのセットを落として黒星スタートに甘んじた。
シャポバロフは試合後、「チョンは試合を通し、とても堅固だった。彼は本当にいいプレーをしていたよ。僕のほうは大事なポイントであまりいいプレーができていなかった。それが違いだと思う」と振り返った。
「試合で勝負を分けるのは、ほんの1、2ポイントなんだ。その部分を逃さない力を身につけられたらと思う」
ラウンドロビン・グループ
グループA
アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[1]、デニス・シャポバロフ(カナダ)[3]、チョン・ヒョン(韓国)[6]、ジャンルイジ・クインツィ(イタリア)[WC]
○チョン 1-4 4-3(5) 4-3(4) 4-1●シャポバロフ
○ルブレフ 1-4 4-0 4-3(3) 0-4 4-3(3) ●クインツィ
グループB
カレン・ハチャノフ(ロシア)[2]、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)[4]、ジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)[5]、ダニール・メドベデフ(ロシア)[7]
○メドベデフ 2-4 4-3(6) 4-3(3) 4-2 ●ハチャノフ
○チョリッチ 4-3(2) 4-1 4-3(5) ●ドナルドソン
Race to Milan ランキング(10月30日付)
Race to Milan(ATPランキング)選手名(国名)年齢|2017年の主な戦績ほか
1位(4位) アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)20歳 |ATPファイナルズ出場(今大会欠場)
2位(35位)アンドレイ・ルブレフ(ロシア)20歳|ウマグ(ATP250)優勝
3位(44位)カレン・ハチャノフ(ロシア)21歳|ハレ(ATP500)ベスト4のほか、4大会でベスト8
4位(49位)デニス・シャポバロフ(カナダ)18歳|モントリオール(ATP1000)ベスト4
5位(51位)ボルナ・チョリッチ(クロアチア)20歳|マラケッシュ(ATP250)優勝
6位(54位)ジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)21歳|シンシナティ(ATP1000)ベスト8
7位(54位)チョン・ヒョン(韓国)21歳|ミュンヘン(ATP250)ベスト4、バルセロナ(ATP500)ベスト8
8位(63位)ダニール・メドベデフ(ロシア)21歳|チェンナイ(ATP250)準優勝のほか、7大会ベスト8以上
56位(294位)ジャンルイジ・クインツィ(イタリア)21歳|2013年ウインブルドン・ジュニア優勝
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