キリオスがズベレフ兄に逆転勝ち「昨年の贖いをし、名誉挽回したかった」 [チャイナ・オープン]
中国・北京で開催されている「チャイナ・オープン」(ATP500/中国・北京/10月2~8日/賞金総額302万8080ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦。
ニック・キリオス(オーストラリア)は第1セットを落としたあと、ラケットを地面に叩きつけ、エンドチェンジの際にはリラックスして歌を歌い、それからチャイナ・オープンの準々決勝に進出した。
第8シードのキリオスは劣勢を覆し、3-6 6-2 6-2でミーシャ・ズベレフ(ドイツ)を倒した。彼は、出場停止処分を科される原因となった約一年前の試合――昨年の上海で、同じ相手に対する試合で見せた短気な振る舞いとやる気のないパフォーマンスについて――ある程度の償いをしたと言えるのかもしれない。
キリオスは第1セットを落とすとラケットを叩き折ったが、あるポイントでスタジアムに流れていた音楽に合わせて歌を歌ったあと、自分のリズムを見つけた、と言った。
「昨年の僕は(中国で)素晴らしい試合をしなかった。そして、そのあとに出場停止処分を受けたんだ」とキリオスは言った。
「だから僕はただコートに出ていって、昨年の贖いをし、名誉挽回したかった」
キリオスは、ズベレフに敗れた昨年の上海マスターズ2回戦の試合中にファンを罵倒し、また試合を投げたかどでATPツアーから出場停止処分を受け、2万5000ドルの罰金を科せられた。
ATPはキリオスの行為について調査を続け、キリオスは『テニスの高潔さとは正反対の行為』のため処罰を受けた、と発表していた。
キリオスは、このところの勝利は何にも増して、自分のプレー能力についての声明なのだと言った。
「僕はただ、自分がどれほど上達したかを自分自身に証明したかったんだ」と彼は言った。
第3シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)を7-6(6) 7-5で退けた。スティーブ・ダルシー(ベルギー)はドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を6-3 6-4で倒し、第5シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)はアルヤズ・ベデネ(イギリス)が第2セットの途中で棄権したため、 6-0 4-0のスコアで準々決勝進出を決めた。バウティスタ アグートは次にディミトロフと、一方ダルシーはキリオスと対戦する。(C)AP(テニスマガジン)
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