土曜日は、第8回テニスマガジン公開講座でした〜
定員70名は超満員。下は小学生から上は超ベテランの方まで
老若男女が入り混じって上達を目指した、楽しい一日となりました。

講師は堀内昌一・亜細亜大学テニス部監督、
アシスタントは森稔詞コーチならびに亜大テニス部の学生さんが務めてくれ、
『サービス』をみっちり練習しました。

全員集合……人数が多いので、左右に分けてご紹介しますね。

では、今回の公開講座を振り返ってみましょう。
朝は9時から1時間の講義。これが大事なんです。
しかも参加者のみなさんの参加条件は、
テキスト「丸ごと一冊サービス」をよく読んで予習してくること。
ちょっとハードルが高いと感じる公開講座かもしれませんが、
この予習によって、この日の理解度がまるで変わってきます。
今回の参加者のみなさんももちろん予習済み! 
子供たちもばっちりやってきてくれました。

↑これは何をしているところかと言うと…
 堀内監督に「サービスのテークバック」を習ったところです。

トスアップの方向、そして、テークバックのポジションはどこか、
正しいサービスイメージを頭に描くこと。
正しいサービス動作(体の使い方)をすると、
トスアップは「右斜め前から横方向」、テークバックは「顔の前」になります。


ところが、動作よりも「フォーム」をイメージしてしまう人、それも、
トスアップは「ネット方向」、テークバックは「頭の後ろ」と、
間違ったサービスイメージを思い描いてプレーしている方も少なくありません。
それが正しい動作の邪魔をしないように、
講義で正しいサービスイメージをインプットしました。

大事なポイントはメモします。

この写真は、まもなく発売予定(8月)の
「丸ごとサービス/DVD」のワンカットです。
実はまだ製作中ですが、今回の公開講座で特別にその一部を披露。
テキストでは表現しきれない
「ナチュラルスピンサービス」の全体像を見ていただきました。
これで正しいサービスイメージはばっちり!
※このDVDの発売に関する情報は追ってこのブログに掲載します。
 もうしばらくお待ちください。

続きまして、10時からはオンコートレッスンです。
ここから3時間の練習です!


ところで、次の3枚の写真を順番に見てみましょう。

     ↓ベースラインからサービスエリアを見ると…

 ↓サービスエリアから、
  ボールになった気分でカメラマンがサーバーを見ると…

↓さらにネットにカバーをかけると…

いかがですか? 

何が言いたいかというと、サービスエリアにサービスを入れるということは
この写真が示すように、ネットの上を高く越え、
サービスエリアに落ちるボールを打たなければ入らないということです。
つまりボールには回転が必要であり、
どんなサービスもそのスピン(ナチュラルスピン)を
ベースにする必要があるということです。

もう一度、ベースライン付近からサービスエリアを見ている写真を見てください。
そこには、小さな子供たちもたくさん映っています。
ところが、今度は、ネットにカバーをかけた写真を見てみると、
その子供たちの姿がまったく見えません。つまり、ネットの下に子供たちはいます。

ということは、やはりネットの上を高く越えて、サービスエリアに落ちる
ナチュラルスピンサービスを覚えなければ、
サービスはいつまでたっても入らないということです。

「サービスはネットの上からエリアに落とすもの」であることを理解して、
次に進みます。

今回もいろいろな道具を用いて、正しい運動を覚えていきました。
ここでご紹介するのは楕円球とビーチボールです。

楕円球はサービスに必要な運動を自然な形で覚えさせてくれる
とってもおすすめの練習グッズです。
コンチネンタルグリップで握らなければ、ボールは飛ばせません。
また、体、肩、肘、腕の使い方も連動していないと、
ボールがきれいな回転で飛ばないので
うまくボールが飛ばないときは、どこかが間違っていると、気づくことができます。

ロケットフットボールを使って正しい運動を覚えます。

これはミニフットボール。

正しい運動は、肩、肘、腕が続けて回っていきます。
     特に、この写真にあるように
     最後まで「腕が回る」運動をすることがとても大事。

     こちらはセラバンドをフェンスに結んで、
     テークバックからフォワードスイングへの切り返し練習です。
     このあとボールを投げると、肩がよく回ってボールが飛ぶ、飛ぶ!

大量に買ったスイカ……
すいかビーチボール登場。便利なサービス習得グッズ。

正しい運動ができるようになってきたら、
     その運動をサービスに置き換えます。
     すいかビーチボールは、
     ボールの飛び方や回転を確認できるので、とても重宝。
     この公開講座ではたびたび登場しています。
     夏本番となり、ようやくたくさん買うことができました。
     堀内監督、大喜びでした。
     しかし、ひと言付け加えたいのですが…
     冬の公開講座で、これをうん十個探すのは大変なんですよ by編集部     

     ↓ナチュラルスピンサービスの動作方向は右斜め上。腕を回し続けると、
      ボールにナチュラルスピンがかかって、
      まるで地球儀が空中で回るような回転を見せて放物線を描き、
      その後、左斜め下(サービスエリアの方向)に飛んでいきます。

ナイスサービス!

↓ただし、これはいけません。

グリップが厚く、体が正面を向いて打つサービスは
動作方向が前になるので、ボールに回転がかかりません。
アンダースピンをかけることはできるのですが、
それはパワーもスピードもなく、回転量のコントロールもできない、
これ以上の上達が望めないサービスと言えるでしょう。  

ナチュラルスピンサービスは
グリップは、コンチネンタルグリップ。
動作方向は右斜め上です。
最後まで腕を回し続けるとナチュラルスピンがかかります。
堀内監督の帽子のつばを見るとよくわかりますが、
顔は動作方向である右斜め上に残してフォロースルー。
これが正しいサービスの終わりの運動です。

練習の最後に、
学生コーチのみなさんがナチュラルスピンサービスを見せてくれました。
回転を少なめにしたフラット系サービスや回転を多めにしたスピン系サービスと、
いずれもナチュラルスピンサービスという、ひとつの打法をベースに
アレンジを加えたサービスを披露してくれました。

それにしてもいいフォーム〜

サービス打法はひとつの基本打法をしっかり覚えれば
あとでいくらでも応用が利きます。
そのひとつの打法をがんばって覚えましょう! 
目指すはナチュラルスピンサービスです!

ぜひ勉強してください、堀内監督が指導するナチュラルスピンサービスを。
丸ごと一冊サービス好評発売中!

この公開講座は今後も継続する予定です。

次回のテニスマガジン公開講座「テーマ/サービス」は、
10月中旬ないしは11月中旬を予定しています。
詳細は本誌またはこのブログでお知らせします。

なお、この公開講座のレポートは
8月21日発売のテニスマガジン10月号に掲載します。
参加者の中から数名に、モデルとしてご登場いただく予定です。お楽しみに!

[テニスマガジン編集部] テニスマガジン9月号、好評発売中!


          目次および一部写真が見られます↓ 

(こちらテニマガ編集部カメラマンOちゃん、ただいまウインブルドン取材中)

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