色々とタイトルを迷いましたが、これにつきると思いましたので、何のひねりもなくそのままです。

実はウインイブルドンは、毎年来ているのですが…芝生のセミナーを受講しに来たり、大会の打ち合わせに来たりするのが主な目的なので、今までThe Championshipのシーズンを観戦に来たことはありませんでした。

まず目についたのが町並みです。

なんだかんだで、累計すると2ヵ月近く過ごしている街なのですが…このシーズンには街がThe Championship一色になります。

なんとなく…ハロウィンを連想するのは私だけでしょうか?

そのココロは…街の人たちや訪れる人たちと一緒になって、このお祭りを楽しもうという心が溢れています。

私が、よく訪ねるタイ料理屋のマスターとも、今回、初めて話す機会に恵まれました。

マスターのエイドリアンさん。有名選手も良く訪れる店です。

『その店のディスプレイ、可愛いですね! いつもウィンブルドンを訪ねたときには食べに来ていますけど…今回は驚きました。でも…タイ料理屋らしくないですね』と話しかけたら…『だろう? せっかくのChampionshipなんだから、スタッフも頑張って作ったんだ!』と笑ってくれました。

私事ですが、以前、野球の仕事に携わり、全国のドームでイベントを開催していました。もちろん試合を真剣に観戦して技術論を語るファンの方や、贔屓の選手に力の限りエールを送る方もいましたが…多くの方々は、ビールを片手にホットドッグや焼きそばを片手に、ボールの心地よい乾いた打球音やスタンドのざわめきを楽しんでいました。

さらに屋外球場では、それが顕著で…心地よい風や日差しを楽しみに来場している人たちの表情が忘れられません。

野球が日本の文化に深く根差しているということを、私はその仕事をしていた10年間で非常に強く感じていました。

そして…同じことを、私は今回、ウインブルドンで強く感じています。

チケットの引換所の混雑もイベントのひとつです。

これだけウインブルドンに通い、様々な部署の人たちと話し『ウインブルドンの芝生の文化がテニスの原点である』と語りながらも…まだまだ、知らないこと、感じていないことばかりです。

センターコートの狭い通路を通ってスタンドに入るのも初めての経験でした。豪華と思いきや…日本の地方球場より狭い順路で離合に苦労するようなレベルです。

しかし…その狭い質素な通路には、お洒落に着飾ったレディから、ビールとピザを両手に持ってフラフラと歩くお父さんまで、同じようにエンドチェンジの入れ換えを待っています。

ドッと沸き上がる大歓声!

満席近いスタンドが、このミックスダブルスに一斉に声援を送ります。

今回、復帰したマレーと、センターコートで幾多の活躍をしたセレーナのミックスダブルスは大人気です。試合が見えない通路にもその空気が伝わり、私も知らず知らずに鳥肌がたちました。

ほかの近代大会のように、通路にモニターさえないことが、かえって臨場感をあおる演出となっています。

ジュニアの試合も屋外のコートで始まっています。

センターコートやナンバーコートのチケットの抽選に漏れたテニスファンも、未来のチャンピオンのプレーを楽しみながら、過ごすこともできます。

先のノッティンガムの大会でも活躍した望月選手はウインブルドンでも注目されていました。

時間とコート次第で、ジュニアの試合も満席近くなるときもあります。

今日は錦織選手とフェデラーの大一番があります。私も空気を楽しみます!

Road to Wimbledonの打ち合わせも無事にできました。 一応……仕事もしています!

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles