5時間の戦いに敗れたあとダブルスをプレーしたシャポバロフ「ゴミみたいな日程」 [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の本戦5日目は、男女シングルス2回戦残り試合と男女ダブルス1回戦などが行われた。
 
 デニス・シャポバロフ(カナダ)が「ゴミみたいな日程」、そして「凍えそうな」天候と呼んだものから、「1インチだけアウトだった」ように見えた対戦相手のショット、そして「イライラさせられる」クレーコートのコンディションとテニスボールの状態まで、彼には気に入らないことが多々あったようだ。

 ここから察しても、5時間の戦いの末に2回戦の試合に敗れた第9シードのシャポバロフが試合後にあまりいい機嫌ではなかったことは間違いないだろう。

 21歳のシャポバロフが言及しなかったのは、自身の106本のアンフォーストエラーだ。また彼が世界ランク101位のロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)に5-7 7-6(5) 3-6 6-3 6-8で敗れた試合の過程で、2度に渡ってサービング・フォー・ザ・マッチを迎えながらブレークされたということもある。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 理解できることだが、カルバレス バエナは上機嫌だった。

「僕にとっては驚くべきことだ。トップ10選手を倒したのは初めてのことなんだ。グランドスラム大会で3回戦に進出したのも初めてだし、5セットマッチに勝ったのも初めてだ。だからこの上なく幸せだよ」

 弱りきった男に、休む時間はなかった。シャポバロフは同日のより遅い時間帯にダブルスをプレーすることになっていたのだが、それが彼をもっとも不機嫌にさせたことのようだった。

「スケジューリングは本当に酷いものだ。5時間の試合のあとに、僕はダブルスをプレーしなければならない。ゴミみたいな日程だよ。本当にがっかりだ」と彼は不満をぶつけた。

「僕らはグランドスラム大会でプレーしているんだ。わがままだと思われたくはないけど、少なくとも競技する者を助けるための大会側からの配慮を期待するものだろ。5時間の試合をしたあとに、どうやって今またコートに出ていってダブルスをプレーしろというんだ?」

 そのあとパートナーのロハン・ボパンナ(インド)とともにダブルス1回戦に臨んだシャポバロフは、2014年ウインブルドン優勝ペアのバセック・ポスピショル(カナダ)/ジャック・ソック(アメリカ)に2-6 2-6で敗れた。(APライター◎ハワード・フェンドリック&ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)

※写真はデニス・シャポバロフ(カナダ)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 01: Denis Shapovalov of Canada plays a forehand during his Men's Singles second round match against Roberto Carballes Baena of Spain on day five of the 2020 French Open at Roland Garros on October 01, 2020 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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