オーストラリアがカナダを倒し、グループFの首位に浮上 [ATPカップ]
今年新設された世界テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3~12日/賞金総額1500万ドル/ハードコート)の大会3日目のデイセッションは、3つの会場でラウンドロビン第2戦の3対戦が行われた。
ニック・キリオス(オーストラリア)の代役を務めるために出番が回ってきたジョン・ミルマン(オーストラリア)が、カナダ戦での勝利のスタートを提供した。
続くエース対決でアレックス・デミノー(オーストラリア)は第1セットを落として第2セットでも1ブレークを許したが、そこから挽回してデニス・シャポバロフ(カナダ)を6-7(6) 6-4 6-2で倒してオーストラリアの勝利を決めた。
ATPカップ、日本戦含む16試合をCSテレ朝チャンネルで生中継
「もう少し簡単にことを進めることができればよかったけど、与えられた状況を受け入れてその中で最善を尽くさなければならない」とデミノーは試合後にコメントした。彼は勝利を祝うため、コート上でちょっとしたダンスを見せた。「第1セットでもチャンスはあった。僕はその後、メンタル的にあまりうまく対処できていなかったと思う。やや荒れた時間帯を経験したが、そのあとに形勢を逆転することができた。だからこそ、すごく誇りに思うよ」。
ダブルスにも勝って最終的に完勝したオーストラリアは、おかげでグループFの首位に浮上した。昨年11月にマドリッドでのデビスカップ準々決勝でオーストラリアを破っていたカナダは初戦でギリシャに勝っていたため、これで成績を1勝1敗とした。
ATPカップは6グループの勝者とグループ2位のチームのうち最良の成績を挙げた2チームが準々決勝に駒を進めることができ、8チームによる決勝トーナメントは1月9日からシドニーで行われる。 各対戦はシングルス2試合(ベスト・オブ・3セットマッチ)とダブルス1試合(第3セット10ポイントマッチタイブレーク)という形をとっている。この日の結果で、オーストラリアがベスト8入りする可能性は大となった。
これは史上最悪の山火事の被害を経験している国のスポーツ愛好家たちにとって、士気を高める要素となるだろう。この山火事によりすでに24人の死者が出ており、2000軒の家が燃え、オーストラリアの広い地域が被害を受けている。
山火事被害の復興にあてるため、サービスエース1本につき200豪ドルの寄付というキャンペーンを始めた2日後、キリオスは背中の痛みのために予定されていたブリスベンでのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)に対する試合を棄権した。代わりに世界ランク48位のミルマンがその対戦を引き受け、6-4 6-2で勝利をおさめた。
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