錦織が復帰大会で優勝、ゼロからの再スタートで一歩踏み出す [パルマス デル マール・チャレンジャー]

写真は2021年ナショナルバンク・オープンでの錦織圭(ユニクロ)(Getty Images)


 ATPツアー下部大会「カリビアン・オープン」(チャレンジャー75/プエルトリコ・パルマス デル マール/6月12~18日/賞金総額8万ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した元世界ランク4位の錦織圭(ユニクロ)が予選から勝ち上がってきた世界1118位のマイケル・ゼン(アメリカ)を6-2 7-5で下し、復帰大会で優勝を飾った。試合時間は1時間41分。

 33歳の錦織がチャレンジャー大会でタイトルを獲得したは、2018年2月のダラス(12万5000ドル/室内ハードコート)以来でキャリア7度目となる。今大会の結果で錦織は75ポイントを獲得し、ランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで492位となった。

 両者は今回が初対戦。昨年までジュニア大会でもプレーしていた19歳のゼンは昨年のウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)で準優勝した実績を持っているが、5月末から3週連続で出場したチャレンジャー大会では今週まで本戦未勝利だった。

 今大会での錦織は1回戦でクリスチャン・ランモ(アメリカ)を6-2 6-4で、2回戦で第7シードのミッチェル・クルーガー(アメリカ)を4-6 6-3 6-2で、準々決勝でアダム・ウォルトン(オーストラリア)を6-4 6-2で、準決勝では予選勝者のグスタボ・ハイデ(ブラジル)を6-4 6-2で破って決勝進出を決めていた。

 2回戦敗退に終わった2021年10月のインディアンウェルズ(ATP1000/ハードコート)を最後に公式戦から遠ざかっていた錦織は昨年1月に股関節の手術を受けて復帰を目指したが、同年秋に足首を捻挫して先延ばしになっていた。離脱期間が1年半以上となったためランキングを失っていた錦織は、ゼロからの再スタートを余儀なくされていた。

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写真◎Getty Images

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