フェデラー来日、ユニクロチャリティーマッチのプレーにファン歓喜
10月14日(月・祝)、有明コロシアムでユニクロによるチャリティーマッチ『UNIQLO LifeWear Day Tokyo』が行われ、グローバルブランドアンバサダーを務めるロジャー・フェデラー(スイス)をはじめ、錦織圭(日清食品)、車いすテニスの国枝慎吾(ユニクロ)とゴードン・リード(イギリス)、プロゴルファーのアダム・スコット(オーストラリア)、スノーボードの平野歩夢(日本)らが登場。またケガでプレーを回避した錦織に代わって、ゲストプレーヤーとしてジョン・イズナー(アメリカ)も参加した。
フェデラーを一目見ようと、客席は8000人のファンで埋め尽くされた。キッズクリニック、公開練習に続いて車いすテニスの「国枝対リード」が行われると、メインイベントとしてフェデラー対イズナーによる3セットマッチ(最終セットは10ポイントマッチタイブレーク)が実施された。
息をのむような緊張感と時折見せる両選手の笑顔、そしてダイナミックかつ華麗なプレーに観衆は盛り上がり、歓喜した。試合はフェデラーが6-3 7-6(3)のストレート勝ちをおさめ、最高のフィナーレを迎えた。同イベントは、慈善活動の一環として行われ、その収益の一部はユニクロが支援する団体に寄付される。
イベント内の場内インタビューでは、フェデラーの口からサプライズ宣言も飛び出した。「来年はオリンピックで、必ず東京に戻ってくる」。これまで東京五輪への出場意思を明確にしてこなかったが、「発表するなら、開催する都市で行うのがいいと考えていた」と胸の内を明かし、堂々の表明となった。
妻ミルカと初めて出会った2000年のシドニーからアテネ、北京、ロンドンと4大会連続で出場したオリンピックへの思いは強い。さらに、2016年のリオ五輪では足のケガによってやむなく欠場を決断。その無念を、来年の東京でぶつける覚悟だ。「僕にとって五輪は重要なイベントだ。健康でプレーできるなら、ぜひ出場したい」。
非公式戦ではあるが、フェデラーが13年ぶりに有明に帰ってきた。38歳となった今、現役生活の最終章に向けたひとつの舞台として、東京五輪を選んだ。2020年の来日にも期待だ。
編集部◎中野恵太 写真◎小山真司
※トップ写真は、チャリティーマッチに参加したユニクロファミリー。左から国枝慎吾、錦織圭、ロジャー・フェデラー、アダム・スコット、平野歩夢、ゴードン・リード
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