大会前に右太腿負傷のナダルがフルセット勝利でジョコビッチに対する2回戦へ「今回は明らかに彼のほうが本命」 [2024パリ五輪テニス競技]

写真は苦しみながらも初戦を突破したラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 世界的なスポーツの祭典「2024パリ五輪テニス競技」(フランス・パリ/7月27日~8月4日/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、フレンチ・オープン優勝14回を誇るラファエル・ナダル(スペイン)がマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に6-1 4-6 6-4で競り勝った。

 大会前の練習で右太腿を痛めたナダルはシングルス出場を危ぶまれていたが、患部にテーピングを施してコートに現れ最後まで戦い抜いた。

 1ゲームしか落とさず第1セットを先取したナダルはワンブレーク差で第2セットを取り返されたが、第3セット第5ゲームをブレークしたリードを最後まで守りきって2時間30分で勝利を決めた。

 ナダルは次のラウンドで、前日にマシュー・エブデン(オーストラリア)を6-0 6-1で破って勝ち上がった第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。

 ふたりは過去59戦してジョコビッチが30勝29敗で僅かにリードしているが、最後にプレーした2022年フレンチ・オープン準々決勝ではナダルが6-2 4-6 6-2 7-6(4)で勝っている。

「もちろんキャリアでもっとも強力な2大ライバルのひとりと、特にこのコートで対戦するのは素晴らしいことだ」とナダルは試合後にコメントした。

「しかし彼(ジョコビッチ)と僕にとって状況がまったく違う。彼はとても競争力があるけど、僕はここ2年ほどハイレベルで戦うことができていない。だから今回は明らかに彼のほうが本命だ。僕はコートでベストを尽くし、彼をどれだけ苦しめることができるか見てみるよ」

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写真◎Getty Images

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