アルカラスにフレンチ・オープン決勝の借りを返したズベレフが3戦全勝でグループ首位通過「素晴らしい3試合だった」 [Nitto ATPファイナルズ]

写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/左)とカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月10~17日/賞金総額1525万ドル/室内ハードコート)の大会6日目に行われたジョン・ニューカム・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第3戦で、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を7-6(5) 6-4で倒して3連勝を飾った。

 すべてサービスキープで進んだ第1セットをタイブレークの末に先取したズベレフは第2セット第1ゲームで初のブレークに成功し、残りのサービスゲームをきっちりキープして1時間57分で勝利を決めた。

 ふたりはこれが11回目の対決だったが、ズベレフが6勝5敗と勝ち越した。直近では6月にフレンチ・オープン決勝で顔を合わせ、アルカラスが6-3 2-6 5-7 6-1 6-2で勝っていた。

「今年は重要な試合で彼(アルカラス)に何度も負けていたから、今回は勝つことができてうれしいよ」と2018年&21年大会チャンピオンのズベレフは試合後のオンコートインタビューで語った。

「言うまでもなく僕たちは親しい仲でありながらもかなりいいライバル関係を築いている。だから彼と対戦するのは好きだし、コートを分かち合うだけでもうれしいんだ。彼は凄くいい奴だし、次の対決も楽しみにしている」

 イブニングセッションで行われた同グループの試合では、第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第8シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-4 5-7 6-2で振りきり2勝目を挙げた。

 この結果で同グループの最終順位が確定し、3戦全勝のズベレフと2勝1敗のルードが決勝トーナメントに進出することになった。準決勝ではズベレフが第5シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と、ルードは第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

「素晴らしい3試合だった。グループステージ3勝0敗は確かにうれしいけど、準決勝は非常に難しくなると思う」とズベレフは次戦を見据えた。

「テイラーはここ数回のグランドスラム大会で僕を倒しているからね。借りを返したいと願っている」

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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