シャン・ジュンチャンの途中棄権で錦織が6年ぶりのツアー決勝進出 [香港オープン]

写真は錦織圭(ユニクロ)(Getty Images)


 2025年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「中国銀行香港テニス・オープン」(ATP250/中国・香港/12月30日~1月5日/賞金総額76万6290ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、19歳のシャン・ジュンチャン(中国)が第1セット途中で棄権したため錦織圭(ユニクロ)の勝利が決まった。

 試合はサービスキープで進んだが、錦織が第6ゲームをラブゲームでキープして4-3となった時点でシャンが棄権を申し入れたため僅か20分で試合が終了した。

 退場時にマイクを渡されたシャンは、「本当に申し訳ない。昨夜は酷い熱が出ていたんだ」と説明した。

 前年のATPアワードでカムバック選手賞にノミネートされた35歳の錦織は、ワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取り同大会に初めて出場。元世界ランク4位の錦織がツアー大会で決勝に進出したのは、通算12勝目を挙げた2019年1月のブリスベン(ATP250/ハードコート)以来で27回目となる。

 この結果で錦織は、シャンとの対戦成績を2勝1敗と勝ち越した。昨年は9月に成都(ATP250/ハードコート)の1回戦で顔を合わせ、シャンが6-4 6-4で勝っていた。

 今大会での錦織は1回戦でデニス・シャポバロフ(カナダ)を6-2 6-3で、2回戦で第3シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を4-6 6-3 7-5で、準々決勝ではキャメロン・ノリー(イギリス)を6-3 3-6 6-2で破って4強入りを決めていた。

 2024年シーズンの錦織はパリ五輪(フランス・パリ/クレーコート)とデビスカップを含む14大会でプレーし、11月のヘルシンキ(チャレンジャー125/室内ハードコート)でタイトルを獲得するなど20勝11敗の戦績を残してスタート時に350位以下だったATPランキングを107位(11月25日付)まで上昇させた。

 錦織は最終ラウンドで、アレクサンドル・ミュレー(フランス)と対戦する。ミュレーは準決勝で、ジャウメ・ムナール(スペイン)を4-6 7-6(5) 6-4で下して勝ち上がった。

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写真◎Getty Images

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