錦織はミュレーに逆転負けを喫して6年ぶりのツアー13勝目ならず [香港オープン]

写真は男子シングルスで準優勝を飾った錦織圭(ユニクロ)(Getty Images)


 2025年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「中国銀行香港テニス・オープン」(ATP250/中国・香港/12月30日~1月5日/賞金総額76万6290ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、元世界ランク4位の錦織圭(ユニクロ)はアレクサンドル・ミュレー(フランス)に6-2 1-6 3-6で逆転負けを喫した。

 錦織がATPツアーで決勝に進出したのは2019年1月のブリスベン(ATP250/ハードコート)以来だったが、戦績は12勝15敗となった。

 1-2から5ゲームを連取して第1セットを先取した錦織は1ゲームしか取れずに第2セットを取り返され、ミュレーが第3セット3-3から2度連続でブレークして1時間43分で歓喜の瞬間を迎えた。

 前年のATPアワードでカムバック選手賞にノミネートされた35歳の錦織は、ワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取り同大会に初めて出場。錦織がツアー大会でプレーしたのは、初戦敗退に終わった昨年10月のウィーン(ATP500/室内ハードコート)以来だった。

 両者は今回が初顔合わせ。27歳のミュレーがツアー大会で決勝に進出したのは2023年4月のマラケシュ(ATP250/クレーコート)以来だったが、2度目のチャンスで初勝利を挙げた。

 今大会での錦織は1回戦でデニス・シャポバロフ(カナダ)を6-2 6-3で、2回戦で第3シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を4-6 6-3 7-5で、準々決勝でキャメロン・ノリー(イギリス)を6-3 3-6 6-2で破り、準決勝は19歳のシャン・ジュンチャン(中国)が体調不良を理由に第1セット途中で棄権したため決勝進出を決めていた。

 2024年シーズンの錦織は11月のヘルシンキ(チャレンジャー125/室内ハードコート)でタイトルを獲得するなど20勝11敗の戦績を残してスタート時に350位以下だったATPランキングを107位(11月25日付)まで上昇させたが、今週の活躍でランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで74位に浮上した。

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写真◎Getty Images

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