3年ぶり出場のキリオスは手首のケガで1回戦を途中棄権「今日はプレーできるか自信がなかった」 [ATPインディアンウェルズ]

写真は1回戦で途中棄権を余儀なくされたニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日5~16日/賞金総額1304万2410ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、3年ぶりに出場したニック・キリオス(オーストラリア)が6-7(7) 0-3とリードされた時点で手首のケガを理由に棄権したためボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)の勝利が決まった。

 今大会に予選から出場したファン デ ザンツフープは最終ラウンドでマッテオ・ジガンテ(イタリア)に敗れたが、欠場者が出たためラッキールーザーで本戦入りが決まっていた。

 手首にテーピングを施してプレーしたキリオスはタイブレークでセットポイントを握ったが、続く3ポイントを連取されて第1セットを落とすと第2セット0-3となった時点でリタイアしたため1時間23分で試合が終了した。

 ファン デ ザンツフープは次のラウンドで、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 2022年ウインブルドンで準優勝したあとワシントンDCでタイトルを獲得するなどして世界ランクを一時19位まで上げながら度重なるケガで翌年は1大会にしか出場できずに終わったキリオスは今季の3大会目を終えたが、シングルスの戦績は0勝3敗となった。

「正直に言うと、今日はプレーできるかあまり自信がなかった。2日前の練習で手首に痛みを感じたため、途中でストップしなければならなかった。何とか試合はできるだろうと思っていたけど、だんだん悪化して手首に鋭い痛みを感じ始めたんだ」と2023年9月に手首の手術を受けたキリオスは試合後の記者会見で明かした。

「チームで計画を練り直し、とにかくこの試合を乗り切る方法を考えた。負けたとしても基礎を築く上で試合を終えることができればいいと思っていた。素晴らしい選手と競い合ってセットポイントを握るなどチャンスもあった。だから一歩を踏み出すことはできたかもしれないけど、試合を終えることができなかったことは懸念材料になる」

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写真◎Getty Images

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