フィスがトップシードのズベレフに逆転勝利で2大会連続ベスト8進出「第3セット1-3になったときは終わったと思った」 [マイアミ・オープン]

写真はアルトゥール・フィス(フランス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月19~30日/賞金総額1125万5360ドル/ハードコート)の男子シングルス4回戦で第17シードのアルトゥール・フィス(フランス)が1セットダウンから巻き返して第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を3-6 6-3 6-4で倒し、2大会連続となるベスト8進出を決めた。

 3-4からサービスダウンを喫して第1セットを落としたフィスは第2ゲームで初のブレークに成功して第2セットを取り返し、第3セット1-3から2度連続で相手のサービスゲームを破って2時間で勝利をもぎ取った。

 この試合は前日に行われる予定だったが、雨で進行が遅れたため延期となっていた。フィスは第1セット終了後にメディカルタイムアウトを取って背中の治療を受けたが、再開後に強打で相手を消耗させて状況を打開した。

 フランス人男子選手が同じ年に『サンシャイン・ダブル』と呼ばれるインディアンウェルズとマイアミの両大会で8強入りしたのは、3度(1986~87年、89年)やってのけたヤニック・ノア(フランス)と2016年のガエル・モンフィス(フランス)に次いでフィスが3人目となる。

「ラリーであまり調子がよくなかった。若い頃から背中に少し問題があったから、ときどき少し痛みを感じるんだ。リズムを見つけてアグレッシブになり、相手に自分のプレーをさせないように自分のテニスをしなければならなかった」とフィスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「第3セットで1-3になったとき、彼(ズベレフ)のサービスが素晴らしかったからもう終わったと思ったよ。でもとにかく腹を立てたりしないで精一杯プレーし、ブレークできたらラッキーだと自分に言い聞かせていた。実際にそうなったから何と言えばいいかわからない」

 20歳のフィスは次のラウンドで、第20シードのトマーシュ・マハーチュ(チェコ)が体調不良で棄権したため不戦勝で勝ち上がった19歳のヤクブ・メンシク(チェコ)と対戦する。

 そのほかの試合では第14シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が第23シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)に6-7(6) 6-4 7-6(3)で逆転勝利をおさめて4強入りを決めたが、第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第24シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)の準々決勝は進行が遅れたため延期となった。

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写真◎Getty Images

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