38歳ガスケ現役ラストマッチの相手となった世界1位シナーが3回戦に進出 [フレンチ・オープン]

写真は試合後に握手を交わすヤニク・シナー(イタリア/左)とリシャール・ガスケ(フランス)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した38歳のリシャール・ガスケ(フランス)を6-3 6-0 6-4で下してベスト32に進出した。

 今大会を最後に引退する意向を表明しているガスケは、1時間57分の現役生活ラストマッチを戦い終えた。ふたりは昨年の大会でも同じラウンドで対決し、シナーが6-4 6-2 6-4で勝っていた。

 同大会に6年連続出場となる23歳のシナーは、昨年の大会で自己最高のベスト4をマーク。第2シードから勝ち進んだシナーは準決勝でカルロス・アルカラス(スペイン)との新世代ライバル対決に6-2 3-6 6-3 4-6 3-6で敗れたが、ATPランキング史上初のイタリア人ナンバーワンを確定させると一度も明け渡すことなく君臨し続けている。

 ドーピング違反で3ヵ月の出場停止処分を受けたシナーは前哨戦のローマ(ATP1000/クレーコート)で準優勝を飾り、復帰後2戦目に臨んでいる。

 シナーは次のラウンドで、第26シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を6-3 3-6 6-1 6-2で破って勝ち上がったイリ・ラフェチュカ(チェコ)と対戦する。

 そのほかの試合では前年の準優勝者で第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第14シードのアルトゥール・フィス(フランス)、第17シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、タロン・グリークスプア(オランダ)、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)、予選勝者のエンリケ・ロチャ(ポルトガル)が3回戦に駒を進めた。

 第9シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)がブブリクに6-2 6-2 4-6 3-6 2-6で、第19シードのヤクブ・メンシク(チェコ)はロチャに6-2 6-1 4-6 3-6 3-6で敗れ、それぞれ2セットアップから逆転負けを喫して2回戦で姿を消した。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)、Qは予選勝者

大会5日目◎5月29日|主な試合結果

男子シングルス2回戦

○1ヤニク・シナー(イタリア)[1] 6-3 6-0 6-4 ●4リシャール・ガスケ(フランス)[WC]

○5イリ・ラフェチュカ(チェコ)6-3 3-6 6-1 6-2 ●8アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)[26]

○9アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[17] 7-6(1) 6-1 7-6(5) ●12アダム・ウォルトン(オーストラリア)

○16アルトゥール・フィス(フランス)[14] 7-6(3) 7-6(4) 2-6 0-6 6-4 ●14ジャウメ・ムナール(スペイン)

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○19アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)2-6 2-6 6-4 6-3 6-2 ●17アレックス・デミノー(オーストラリア)[9]

○22エンリケ・ロチャ(ポルトガル)[Q] 2-6 1-6 6-4 6-3 6-3 ●24ヤクブ・メンシク(チェコ)[19]

○33アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[3] 3-6 6-1 6-2 6-3 ●35イェスパー・デ ヨング(オランダ)

○44タロン・グリークスプア(オランダ)7-5 7-6(3) 1-6 6-3 ●42ガブリエル・ディアロ(カナダ)

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写真◎Getty Images

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