地元宮崎の佐土原はベスト16入りならず [南部九州インターハイ]
第76回全国高等学校対抗テニス大会および第109回全国高等学校テニス選手権大会(南部九州インターハイ テニス競技/8月2~4日団体戦、5~8日個人戦/KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園、宮崎市生目の杜運動公園)の初日は、男女団体の1、2回戦が行われ、それぞれベスト16が決まった。
男子の初出場は立命館慶祥(北海道)、興國(大阪)、都城農(宮崎)の3校。都城農は1回戦で松商学園(長野)に、立命館慶祥は初戦の2回戦で駿台甲府(山梨)に敗れたが、興國は1回戦で誠英(山口)を2勝1敗で退け、初出場初勝利をつかんだ。
興國は大阪の第2代表。男子の私立高だが、学校の強化クラブに指定されて2年目でインターハイ出場の切符を勝ち取った。2回戦で大分舞鶴(大分)にストレート負けに終わったものの、就任2年目の阪本龍一監督は「まだ始まったばかり。ここからスタートです」と前を向いた。
都城農は1回戦で敗れたが、開催地の宮崎県からは佐土原が1回戦を突破した。40回の出場を誇る名門・清風(大阪)にストレート勝利。ベスト16をかけて東北地区王者の岩手(岩手)に挑んだが、1勝1敗から最後はS2歌津綾が4-8で力尽きた。
富山第一(富山)は27年ぶり3回目の出場。27年前の1992(平成4)年は同じ宮崎県開催という偶然も重なったが、東海大菅生(東京)に1勝2敗で屈し、またしても初勝利はならなかった。
D1を落としての黒星発進となった富山第一だが、S1上村海翔、S2銘形剛希が接戦を展開して逆転勝利に望みをつないだ。銘形が6-8で敗れて敗戦が決まったが、S1上村は9-8(1)で気迫の勝利。上村は「自分がもっと早く勝っていれば(銘形も)勝てたと思う」と口にした。
2回戦屈指の好カードとなった柳川(福岡)対法政二(神奈川)の戦いは、柳川が2勝1敗で制した。法政二の1勝はS2平井健太郎が挙げたもの。実父は1967(昭和42)年の男子シングルス優勝者であり、その後はプロで活躍した平井健一さん。父親譲りの勝負強いプレーで勝利をたぐり寄せた。
男子の出場校は51校。1回戦で19校、2回戦で16校、計35校が初日で姿を消した。大会2日目となる8月3日は男女団体の3回戦、準々決勝が行われる。3回戦は8ゲームマッチで、準々決勝からは3セットマッチの戦いとなる。試合開始時間は9時の予定。
(編集部◎牧野 正)(写真◎小山真司)
※トップ写真は、2回戦終了後の佐土原と岩手
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