上地結衣が大谷桃子との歴史的決勝を制し、2年ぶりの優勝を決める [フレンチ・オープン車いすの部]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の車いすの部の女子シングルス決勝で、第2シードの上地結衣(三井住友銀行)が大谷桃子(株式会社かんぽ生命保険)との日本人対決を6-2 6-1で制し、2年ぶりの優勝を飾った。試合時間は57分。

 グランドスラムのシングルスで上地がタイトルを獲得したのは、今年のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)に続いて通算8度目(全豪2回、全仏4回、全米2回)となる。

 ロラン・ギャロスに7年続8回目の出場となる26歳の上地は、2014年にシングルスでのグランドスラム初タイトルを獲得。3連覇を目指していた昨年の大会では、決勝でディーダ・デ グロート(オランダ)に1-6 0-6で敗れて準優勝に終わっていた。

車いすテニス2020|PHOTOアルバム

 この結果で上地は、大谷との対戦成績を6勝0敗とした。1ヵ月前にはUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の1回戦で対戦し、上地が6-2 7-6(5)で勝っていた。

 今大会での上地は、1回戦でマジョレーン・バイス(オランダ)を6-7(7) 6-2 6-1で、準決勝ではアニーク・ファンクォト(オランダ)を6-2 6-2で破って決勝進出を決めていた。

 9月のUSオープンでグランドスラム初出場を果たした25歳の大谷は今大会でグランドスラム初勝利を挙げたあと、前日に行われた準決勝で大会連覇を目指していた第1シードのデ グロートを7-5 6-4で倒す金星を挙げていた。

 ふたりはそれぞれダブルスにエントリーしており、第2シードの上地/ジョーダン・ワイリー(イギリス)がバイス/シャーロット・ファマン(フランス)と、クオザード・モンジェーヌ(南アフリカ)/大谷は第1シードのデ グロート/ファンクォトとの初戦を控えている。

 車いすテニスは男女シングルス各8ドロー、男女ダブルス各4ドローで争われる。

 昨年の大会は、男子シングルスでグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)が3年ぶり2度目、女子シングルスはデ グロートが初優勝を飾った。男子ダブルスではフェルナンデス/国枝慎吾(ユニクロ)が初タイトルを獲得し、女子ダブルスはディーダ・デ グロート/ファンクォトが2連覇を達成した。(テニスマガジン)

※写真は昨年のフレンチ・オープンでの上地結衣(三井住友銀行)(撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU)

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