出産を経て復帰したティーグが母国大会で決勝へ [BRDブカレスト・オープン]

WTAツアー公式戦の「BRDブカレスト・オープン」(WTAインターナショナル/ルーマニア・ブカレスト/7月15~21日/賞金総額25万ドル/クレーコート)のシングルス準決勝で、予選から勝ち上がったパトリシア マリア・ティーグ(ルーマニア)が第6シードのラウラ・シグムンド(ドイツ)を6-3 6-1で破り、決勝に進出した。

 WTAツアーでの決勝進出は、ティーグにとってキャリア2度目で4年ぶりのこととなる。

 故障と出産で1年半あまり選手活動を停止し、2018年を通して戦線から遠ざかっていた24歳のティーグはランキングすらなくなっていたため、今回はこの母国の大会の予選にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場。予選を含めて7戦を戦い抜いての決勝への過程で、第1シードのアナスタシア・セバストワ(ラトビア)を倒していた。

 試合後のオンコートインタビューでティーグは、「ブカレストで決勝に至るというのは本当に特別なこと。今日の試合に勝てて本当にうれしい。明日の決勝を楽しみにしている」と言いながら目をうるませた。

 ティーグは決勝で、エレナ・リバキナ(カザフスタン)と対戦する。リバキナはこの日の準決勝で、やはり予選勝者だったマルティナ・ディ ジュゼッペ(イタリア)を6-3 6-2で下して勝ち上がった。

 4月にITFの大会からカムバックのプロセスを始めてWTAツアー復帰戦であるこの大会でいきなり決勝に進出したティーグは、この進撃のおかげで来週にはランキングを取り戻し、250位以内に戻ることになる。

「ランキングを気にするより、よりいいプレーをすることを考えたい」と言うティーグはまた、「私はより大人になった。私は今、試合に負けたからといって人生が終わる訳ではないと知っている。母になったことが、成長の助けとなった。私は今や、自分が手にしているものにより感謝している」とも話した。

 準決勝第2試合は、雨による中断を挟んで戦われた。リバキナは第2セットでいきなりブレークを果たして4-0とリードし、最後はサービスエースで試合を締めくくった。リバキナにとってツアーレベルでの決勝進出は、キャリア初となる。(テニスマガジン)

※写真は2017年のマイアミの大会でのパトリシア マリア・ティーグ(ルーマニア)
KEY BISCAYNE, FL - MARCH 20: Patricia Maria Tig (ROU) during the qualifying round of the 2017 Miami Open on March 20, 2017, at Tennis Center at Crandon Park in Key Biscayne, FL. (Photo by Aaron Gilbert/Icon Sportswire via Getty Images)

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