大坂が被害者家族からのメッセージに感動「泣かないように必死だった」 [USオープン]

今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の大会9日目は、トップハーフの男女シングルス準々決勝と男女ダブルス準決勝が行われた。

 大坂なおみ(日清食品)は今大会の開始時から毎試合、人種的差別行為の犠牲者となった人々の名前の入ったマスクを着用してコートに登場している。彼女は勝利に終わった準々決勝で、ジョージ・フロイド氏の名前入りのマスクを着けていた。

USオープン2020|トーナメント表

 ナイトセッションの第1試合で、第4シードの大坂はノーシードから勝ち上がってきたシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)を6-3 6-4で退けた。そのあとアメリカのスポーツ専門チャンネル「ESPN」のセットに大坂が現れたとき、チャンネルはふたりの被害者の親が大坂に向けたメッセージのビデオを彼女に見せた。

 それを見た大坂は、トレイボン・マーティンさんの母親からのメッセージとアマド・オーブリー氏の父親からの言葉に心を動かされたと話した。

「泣かないように必死に堪えたわ。私にとって、少し現実離れしたことだったから。私がやっていることに彼らが心を動かされたというのは、すごく感動的なことでした。私は自分が何もやってはいないと感じています。それは私ができるはずのことのほんの一部に過ぎません」と大坂はコメントした。

「本当に感激しました…。心から感謝し、恐縮しています」

 木曜日に行われる準決勝で、大坂は第28シードのジェニファー・ブレイディ(アメリカ)と対戦する。ブレイディはこの日の第1試合で、第23シードのユリア・プティンセバ(カザフスタン)を6-3 6-2で破っていた。(APライター◎スティーブン・ワイン/構成◎テニスマガジン)

※写真は大坂なおみ(日清食品)
NEW YORK, NEW YORK - SEPTEMBER 08: Naomi Osaka of Japan wears a mask with the name of George Floyd on during an interview following her Women’s Singles quarter-finals match win against Shelby Rogers of the United Stateson Day Nine of the 2020 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 8, 2020 in the Queens borough of New York City. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images )

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