トップシードの大坂が今季のグラスコートで最初の勝利 [ネイチャーバレー・クラシック]

WTAツアー公式戦の「ネイチャーバレー・クラシック」(WTAプレミア/イギリス・バーミンガム/6月17~23日/賞金総額100万6263ドル/グラスコート)のシングルス1回戦で、第1シードの大坂なおみ(日清食品)がマリア・サカーリ(ギリシャ)に対して第2セットを落としたが、態勢を立て直して6-1 4-6 6-3の勝利をおさめた。

 グラスコート上では「心地よさを感じられない」と語った翌日、大坂は3セットをプレーして1回戦を乗り越えた。これは彼女にとって、グラスコートではまだ11度目に過ぎない勝利だった。

「試合を通してずっと心の中で叫んでいる感じだったの」と大坂はオンコートインタビューでコメントした。

「少し運に恵まれていたんだと思う」

 ウインブルドンでの大坂は、まだ3回戦以上に勝ち進んだことがない。

「(グラスコートで)練習した2日間よりも、いい感じを覚えていた」と大坂は振り返った。そして、「グラス上でプレーするたびに、もちろん、よりうまくプレーする方法を学びつつあると感じているけど、今のところ私はただただ、この試合に勝てたことをうれしく思う」と付け加えた。

 彼女がウインブルドン前に世界ランク1位の座を確実にキープするためには、バーミンガムで決勝に至る必要がある。

「クレーシーズンを通してずっとそのことが重きをなし、私が終始ストレスを感じていたことからも、それが見てとれたんじゃないかと思う」と大坂は言った。

「だから今、私はただ楽しむつもりでいる。私は楽しんでいる。そして、もしいいプレーをすれば、ナンバーワンの座を保持するだろうとわかっている」

 大坂は2回戦で、ユリア・プティンセバ(ベラルーシ)と対戦する。プティンセバはこの日、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場のハリエット・ダート(イギリス)を6-1 6-4で下して勝ち上がった。

 火曜日は、雨が多くの試合を順延させた。新フレンチ・オープン・チャンピオンで第2シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)は、水曜日に試合が持ち越しとなった選手のひとりだった。

 第8シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)は1セットダウンから挽回し、デヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)を3-6 6-4 6-3で下した。

 一方、元フレンチ・オープン優勝者のエレナ・オスタペンコ(ラトビア)はウインブルドン・ジュニア優勝者で予選を勝ち上がったイガ・シフィオンテク(ポーランド)を6-0 6-2で下し、次の2回戦で地元のスターでもある第7シードのジョハナ・コンタ(イギリス)と対戦することになった。

 また、予選勝者同士の対決でクリスティーナ・プリスコバ(チェコ)がビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)を6-3 6-4で倒し、次の2回戦で双子の妹カロリーナ・プリスコバ(チェコ)とのWTAツアーレベルでは初となる姉妹対決に挑むことになった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は大坂なおみ(日清食品)
BIRMINGHAM, ENGLAND - JUNE 18: Naomi Osaka of Japan celebrates victory in her first round match against Maria Sakkari of Greece during day two of the Nature Valley Classic at Edgbaston Priory Club on June 18, 2019 in Birmingham, United Kingdom. (Photo by Jordan Mansfield/Getty Images for LTA)

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