トップ2シードの大坂なおみとハレプが4回戦で敗退 [BNPパリバ・オープン]

WTAツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月6~17日/賞金総額903万5428ドル/ハードコート)の女子シングルス4回戦で、第1シードの大坂なおみ(日清食品)が第23シードのべリンダ・ベンチッチ(スイス)に3-6 1-6で敗れた。

 わずか1時間のプレーの末に敗れた大坂は、キャリアで初めて前年度覇者としてタイトル防衛に臨んでいた。

「彼女は本当にアグレッシブだった」と大坂は振り返った。

「彼女は私よりも、自分が何をしたいのかを知っているようだった」

 1年前にインディアンウェルズで優勝して以来、大坂は急成長を遂げ、USオープンとオーストラリアン・オープンでグランドスラム2大会連続制覇を果たした。オーストラリアン・オープンのあとに彼女は世界ランク1位に浮上したが、頂点に至ってからの彼女の道のりは険しいものとなっている。

 彼女は前コーチのサーシャ・バイン氏を解雇してドバイの初戦で敗れ、それからジャーメイン・ジェンキンス(アメリカ)を新コーチに迎えた。ジェンキンスはこの敗れた試合でも、彼女をサポートするためにコートに降りてアドバイスを与えていた。

「チームのスタッフを変えたばかりのときはいつも、少し難しいものよ。でも(ともに働くようになって)最初の大会としては、よくやったと感じている」と大坂は語った。

「我々はいいコミュニケーションが取れている。それは大きなプラスだと思う。今後、難しい状況になるとは思わないわ」

 今年に入って顕著に勢いを増している世界23位のベンチッチはこの日、相手よりもよいサービスとリターンを見せた。

 ベンチッチは準々決勝で、第21シードのアネット・コンタベイト(エストニア)を7-6(0) 4-6 6-2で破って勝ち上がった第5シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)と対戦する。

 それに加えて女子の4回戦では、第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)がマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)に2-6 6-3 2-6で敗れる番狂わせもあった。また、第7シードのキキ・バーテンズ(オランダ)は第20シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)に7-5 1-6 4-6の逆転負けを喫した。

 一方、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)はモナ・バートル(ドイツ)を6-4 6-4で下し、準々決勝に駒を進めた。彼女はそこで、第8シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)と対戦する。ケルバーは4回戦で、第9シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に6-1 4-6 6-4で競り勝った。

「このところあまり多くの試合をプレーしていなかったから、(大会に出たときには)それを意味のあるものにしたかった」とビーナスはコメントした。彼女は今年、約12大会に出場することを予定している。

「私は、自分の望むことをする必要がある。そして私が望むのは、自分がプレーしたいと思う大会でプレーすることなの」

 そのほかの試合では、第6シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が第12シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)を7-6(8) 5-7 6-4で、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した18歳のビアンカ・アンドレスク(カナダ)は第18シードのワン・チャン(中国)を7-5 6-2で下し、それぞれ8強入りを決めた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は大坂なおみ(日清食品)
INDIAN WELLS, CALIFORNIA - MARCH 12: Naomi Osaka of Japan leaves the court after losing to Belinda Bencic of Switzerland during the BNP Paribas Open at the Indian Wells Tennis Garden on March 12, 2019 in Indian Wells, California. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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