オペルカがイズナーとの死闘を制して決勝へ、両者合わせてサービスエース81本の新記録 [ニューヨーク・オープン]
ATPツアー公式戦の「ニューヨーク・オープン」(ATP250/アメリカ・ニューヨーク/2月11~17日/賞金総額77万7385ドル/室内ハードコート)のシングルス準決勝で、ライリー・オペルカ(アメリカ)がオーストラリアン・オープンのときと同じく全セットタイブレークの戦いを制し、第1シードのジョン・イズナー(アメリカ)に競り勝った。
この準決勝は3セットマッチにおける、ふたり合わせてのサービスエースの数で記録を生み出した。
オペルカは非常に長いものとなった第2セットで6つのマッチポイントを凌いだ末に6-7(8) 7-6(14) 7-6(4)で勝利をおさめ、ATPツアーでの初タイトルまであと1勝と迫った。
身長211cmのオペルカと208cmのイズナーは、ふたり合わせて81本のサービスエースを叩き込み、サービスブレークは1度も起きなかった。オペルカが43本、イズナーは38本のサービスエースを記録し、ダブルフォールトは各々1本ずつにとどまった。
「僕はただ、すべてのポイントで戦った」とオペルカは試合を振り返った。
「僕のサービスは非常によかった。彼も信じられないほどよかったと思うが、彼はサーブにおいて史上最強だから、ある意味で予想通りだったよ」
それは、メルボルンパークでのふたりの対決に似通っていた。オペルカはオーストラリアン・オープン1回戦で、4セットともタイブレークにもつれた接戦で世界ランク9位のイズナーを倒す番狂わせを演じていたのだ。
「本質的に、コインを投げて“表なら僕の勝ち、裏なら負け”というフィフティ・フィフティの戦いだった。コインは裏向きで落ちたのだと思う」とイズナーはこの試合を表現した。
オペルカは決勝で、予選勝者のブレイデン・シュナー(カナダ)と対戦する。シュナーは今週より前に、一度もツアーレベルの試合に勝ったことがなかったのだという。
3-0とリードしていた第2セットを落としたあとに立ち直ったシュナーは、前年の準優勝者で第6シードのサム・クエリー(アメリカ)を7-6(7) 4-6 6-3で退けた。
シュナーは大会の予選に最後の補欠として受け入れられた選手で、もう少しで早々に姿を消すところだった、彼は2回戦で最終的にふたつのマッチポイントを克服し、第3シードのスティーブ・ジョンソン(アメリカ)を倒していた。
2時間31分を要したオペルカ対イズナーの準決勝第2試合は、素早さからは程遠いものだった。ふたり合わせてのサービスエース数は、今年の初頭にニック・キリオス(オーストラリア)とライアン・ハリソン(アメリカ)の試合で樹立されたこれ以前の記録である「71」を大きく上回った。
第2セットのタイブレークでオペルカがフォアハンドをアウトして3-1とリードを奪ったとき、イズナーはストレート勝ちできそうなポジションに立っていた。しかし、彼は自分のサービスで試合に勝つチャンスをフイにしてしまい、オペルカはそこから自分のサーブでマッチポイントの残りを凌ぎ続けた。
「我々はふたりとも、途方もなくサービスがよかった。だから、常にわずかな詳細が勝負を分けるんだ」とイズナーは語った。
「僕は自分のサービスでマッチポイントを握っていた。それを考えると心が痛むよ」
今大会のふたつの試合でストレート勝ちするまで、イズナーは昨年末から6試合連続で敗れていた。彼は昨年初出場を果たしたATPツアー最終戦を3連敗で終了し、今季プレーした2大会で初戦敗退を喫していた。
しかし彼はふたたび、オペルカによって足止めを食った。オペルカは、3セットマッチで記録されたサービスエースの最多記録保持者であるイボ・カルロビッチ(クロアチア)の記録にわずか2本及ばなかっただけだったのである。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はシドニーの大会でのライリー・オペルカ(アメリカ)
SYDNEY, AUSTRALIA - JANUARY 07: Reilly Opelka of the USA plays a backhand shot against Albert Ramos-Vinolas of Spain during day two of the 2019 Sydney International at Sydney Olympic Park Tennis Centre on January 07, 2019 in Sydney, Australia. (Photo by Brett Hemmings/Getty Images)
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