チリッチが崖っぷちから逆転勝利、ベルダスコはマッチポイントで痛恨のダブルフォールト [オーストラリアン・オープン]

 今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月14~27日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、マリン・チリッチ(クロアチア)がふたつのマッチポイントを凌ぎ――うちひとつは対戦相手のフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)がダブルフォールトで浪費した――2セットダウンの劣勢を覆して4-6 3-6 6-1 7-6(8) 6-3で命からがら勝利をつかんだ。

「あれらの重要な瞬間に、僕はほんの少しだけ(相手より)ラッキーだった」と第6シードのチリッチは激闘を振り返った。

 昨年の準優勝者で2014年USオープンのチャンピオンでもあるチリッチは、第4セットのタイブレークで6-7とマッチポイントを握られていた。しかし、それをサービスウィナーによって凌ぎ、それから7-8での2度目のマッチポイントはベルダスコのダブルフォールトのおかげで切り抜けた。

 苦しい第4セットを取ったことで流れは変わり、チリッチは第5セットですぐに3-0とリードを奪うと、ときには苦しみながらも残りの自分のサービスゲームをキープして挽回劇を完了させた。

「信じられない。感情は上がったり下がったりしていた。セットカウント0-2の劣勢に立たされていたとき、登るべき丘は巨大だった」

 最初の2セットを落としながら挽回勝ちしたのは、チリッチのキャリアで7度目のことだ。彼は、昨年9月のUSオープン3回戦でアレックス・デミノー(オーストラリア)に対し、やはり2セットダウンから逆転勝利をおさめていた。

「僕はただ、自分を穴に突き落としているんだよ。そこから、自分が何をするのか見ているって感じだ」

 チリッチは4回戦で、第22シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦する。バウティスタ アグートは、第10シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-4 7-5 6-4で退けた。

 第26シードのべルダスコは、2011年以来のオーストラリアン・オープン4回戦進出を目指していた。彼のグランドスラム大会での最高の成績は2009年のメルボルンパークでのもので、その際には準決勝に進出していた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はマリン・チリッチ(クロアチア)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 18: Marin Cilic of Croatia in action against Fernando Verdasco of Spain during day five of the 2019 Australian Open at Melbourne Park on January 18, 2019 in Melbourne, Australia. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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