スティーブンスとバーテンズが準決勝へ、大坂なおみはケガで途中棄権 [WTAファイナルズ]
トップ8によるエリート大会「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」(WTAファイナルズ/10月21~28日/シンガポール・シンガポール/賞金総額700万ドル/室内ハードコート)の6日目はレッドグループのラウンドロビン(総当たり戦)第3戦が行われ、USオープン優勝者の大坂なおみ(日清食品)は初出場だった今大会を0勝3敗の成績で、故障とともに終えることになった。
大坂は第1セットを3-6で落としたあと、左脚の故障で試合を棄権した。大坂のリタイアで、第8シードのキキ・バーテンズ(オランダ)のストレート勝利となり、2勝1敗としたバーテンズが準決勝進出を決めた。
「最初の試合で、左脚のハムストリングを痛めてしまった。プレーするたびに、どんどん悪くなっていったの」と大坂は説明した。
「これが(今季)最後の大会だから、本当にトライしたかった。観に来てくれた人々にアンフェアだと感じたの」
第5シードのスローン・スティーブンス(アメリカ)もまた、準決勝に駒を進めた。彼女はアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を6-3 6-3で下し、3勝0敗でラウンドロビンを終えた。
グランドスラム大会のシングルスで優勝した初の日本人である大坂は、第1セットで3-5と劣勢に立たされているときに、治療を受けるためにコートを離れた。彼女は第9ゲームをラブゲームでブレークされ、それからプレーを止める決断を下した。
今年を世界ランク68位で始め、今やキャリア最高の4位にまで上昇した21歳の大坂は、USオープン決勝でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を破り、23度グランドスラム大会を制した女王が審判と口論して処罰を受けるところを目にした。
「クレイジーな1年だったわ」と大坂は言った。
「私にとって、本当に多くの新しい経験に満ちていた。自分が今年得たチャンスを手にできたことに、本当に感謝している」
バーテンスは、世界1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が背中の椎間板の故障で棄権したことで出場権を得た。
「ときに人生はそんなふうに進むものなのよ」と今季12人のトップ10選手を倒していたバーテンスは言った。
「たぶん、私は少しラッキーだったのかもしれないわね」
準決勝では、バーテンスが第6シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と、スティーブンスは第7シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)と対戦する。
今年は、2003年にラウンドロビンのフォーマット以来が導入されて以来初めて、トップ4シードの誰一人もが準決勝に進出できなかった。第1シードがケルバー、第2シードがカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)、第3シードが大坂、第4シードはペトラ・クビトバ(チェコ)だった。
「勝ち上がった4人全員が、本当にいいプレーをしていたと思う」とスティーブンスは準決勝進出者たちについてコメントした。
「私たちにとって、そして若い選手たちにとって、自分の力を証明できるというのは素晴らしいことだと思う」(C)AP(テニスマガジン)
※写真は試合後の大坂なおみ(日清食品/右)とキキ・バーテンズ(オランダ/左)
SINGAPORE - OCTOBER 26: Naomi Osaka of Japan is comforted by Kiki Bertens of the Netherlands after retiring from the match in the Women's singles against during day 6 of the BNP Paribas WTA Finals Singapore presented by SC Global at Singapore Sports Hub on October 26, 2018 in Singapore. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)
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