フェデラーとジョコビッチが準々決勝進出、デル ポトロは途中棄権 [ロレックス上海マスターズ]

 中国・上海で開催されている「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/10月7~14日/賞金総額921万9970ドル/ハードコート)のシングルス3回戦が行われ、ロジャー・フェデラー(スイス)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)のトップ2シードが準々決勝進出を決める一方、第3シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は試合中の転倒により途中棄権した。

 第1シードのフェデラーは、ダニール・メドベデフ(ロシア)をフルセットで破った2回戦の翌日、今度はロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に6-3 2-6 6-4の接戦を強いられた。それでもフェデラーは、プレーの内容には満足していると主張した。

「バウティスタは第2セットになると、火がついたようにプレーのレベルを上げてきた。第2セットの僕のサーブは80%くらいの確率だったと思うけど、それが2度もブレークされたんだから」

 2016年にここで準優勝したバウティスタ アグートから第1セットを奪ったフェデラーは、第2セットも先にブレークしていた。そこから第3セット終盤までもつれる接戦になったが、第9ゲームでブレークに成功した。

 フェデラーは準々決勝で、先週の楽天ジャパンオープンで準優勝した第8シードの錦織圭(日清食品)と対戦する。サム・クエリー(アメリカ)を7-6(7) 6-4で破った錦織は、4強入りした2011年以来のベスト8進出を決めた。

 一方、第2シードのジョコビッチは第16シードのマルコ・チェッキナート(イタリア)に6-4 6-0で雪辱。過去唯一の対戦となるフレンチ・オープンの準々決勝で、ジョコビッチはチェッキナートに4セットで敗れていた。

 グランドスラムより下のマスターズとはいえ大満足のジョコビッチは、「簡単にポイントを与えなかったし、必要なときにアグレッシブにプレーした。セカンドセットは完璧だった」と振り返った。

 フレンチ・オープンでチェッキナートに敗れてからというもの、ジョコビッチは30試合で28勝を挙げている。現在15連勝中で、その間にシンシナティとUSオープンのタイトルを手にした。今週は上海マスターズ最多記録となる4度目の優勝を狙う。

 ジョコビッチが次に対戦するのは、第10シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4 7-6(1)で退けた第7シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)に決まった。両者の対戦成績はジョコビッチの6勝1敗で、直近では7月のウインブルドン決勝でジョコビッチがストレートで勝っている。

 今週を通して風邪で苦しんでいたデル ポトロは、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)との試合の第1セット終盤で転倒し、右膝を負傷。テーピングで固めてプレー続行を試みたが、5-7でセットを落としたところで棄権した。

 今季のマスターズで3度目の8強入りを決めた第13シードのチョリッチは、次のラウンドでマシュー・エブデン(オーストラリア)と対戦する。エブデンは3回戦で、ペーター・ゴヨブチック(ドイツ)を6-2 6-3で破って勝ち上がった。

 第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)はアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-1 6-4で下し、準々決勝で今季躍進中の23歳ニコラス・ジャリー(チリ)を7-6(5) 6-3で倒した第11シードのカイル・エドマンド(イギリス)と対戦する。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はロジャー・フェデラー(スイス)
SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 11: Roger Federer of Switzerland hits a return against Roberto Bautista Agut of Spain during they third round of the 2018 Rolex Shanghai Masters on Day 5 at Qi Zhong Tennis Centre on October 11, 2018 in Shanghai, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

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