上地結衣は大会連覇ならず、デ グロートがウインブルドンに続いて単複2冠 [USオープン・車いすの部]

「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月27日~9月9日/ハードコート)の車いすの部の女子シングルス決勝で、第2シードの上地結衣(エイベックス)は第1シードのディーダ・デ グロート(オランダ)に2-6 3-6で敗れ、大会連覇はならなかった。試合時間は1時間13分。

 ふたりはペアを組み、第1シードとしてダブルスに出場。前日に行われた決勝で第2シードのマジョレーン・バイス/アニーク・ファンクォト(ともにオランダ)を6-3 6-4で破っており、デ グロートは7月のウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)に続いて単複2冠を達成した。

 昨年のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)でグランドスラム初出場を果たした21歳のデ グロートは、昨年のウインブルドンから6大会連続で決勝に進出し、キャリア4勝目を挙げた。

 この結果でデ グロートは、上地との対戦成績を8勝12敗とした。今季のグランドスラムでは決勝で2度対戦し、1月の全豪はデ グロートが7-6(6) 6-4で、6月のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)では上地が2-6 6-0 6-2で勝っていた。

 全米に2年続5度目の出場となった上地は、これまでにシングルスのタイトルを2度(2014年、17年)獲得。昨年は決勝でデ グロートを7-5 6-2で破り、3年ぶりの優勝を飾っていた。

 今大会での上地は、1回戦でバイスを6-0 6-0で、準決勝ではクオザード・モンジェーヌ(南アフリカ)を6-1 6-0で下して決勝進出を決めていた。

 車いすテニスは男女シングルス各8ドロー、男女ダブルス各4ドローで争われる。

 昨年の大会は、シングルスでステファン・ウッデ(フランス)と上地がタイトルを獲得。ダブルスでは、アルフィー・ヒュウェット/ゴードン・リード(ともにイギリス)とバイス/デ グロートがともに初優勝を果たした。

※写真は車いすの部の女子シングルスで優勝を果たしたディーダ・デ グロート(オランダ/左)と準優勝の上地結衣(エイベックス/右)
撮影◎毛受亮介

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