「第1セットがひどかった」と初戦敗退のマレー [ウェスタン&サザン・オープン]
アメリカ・オハイオ州シンシナティで開催されている「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/8月12~19日/賞金総額633万5970ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、 第10シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第2セット3-0のリードを一度はふいにしながら、そこから立て直してスティ―ブ・ジョンソン(アメリカ)を結局 、6-4 7-6(4)のストレートで下した。今年のウインブルドン・チャンピオンは、最終的にジョンソンを片付ける前に8つのマッチポイントを浪費していた。
左膝の手術を経てカムバックに取り組んでいるスタン・ワウリンカ(スイス)は、今回ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した第12シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-2 4-6 6-3で倒して、無事に2回戦に駒を進めた。
また月曜日のより早い時間帯には、アンディ・マレー(イギリス)が第16シードのルカ・プイユ(フランス)に1-6 6-1 4-6で敗れ、ここシンシナティでのロジャー・フェデラー(スイス)にとっての障害物が、またひとつ取り除かれることになった。
第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)がトロントで今年5つ目のタイトルを獲得したあとUSオープンに向けて準備を整えるため体を回復させたいと、日曜日の夜にシンシナティへの出場を取り消していた。
マレーは、腰の故障により11ヵ月ツアーから遠ざかったあと、2週間前のワシントンDCで準々決勝に進出して復帰後最良の成績を挙げたが、シンシナティのコートに慣れることができず苦労することになった。
「試合のスタートがよくなかった」とマレーは言った。「かなりひどい第1セットだった。そのあとは、少しましになったけれどね」。
第2シードのフェデラーはシンシナティで大会史上最多の7度優勝した過去を持つが、優勝した2015年以降はプレーしていなかった。2016年の彼は膝を故障しており、2017年には背中に問題を抱えていたためだった。
「シンシナティは常に僕にとっていい大会だった」とフェデラーは言った。「昨年ここでプレーできなくて悲しかった。2年前には、(故障がひどく)運がなかった。戻ってこられてうれしいよ」。
世界1位のナダルは不在だとはいえ、フェデラーは、特にマレーや、やはり故障から見事な復帰を果たしたウインブルドン優勝者のジョコビッチなど、強豪が顔をそろえている点を気に入っていると言った。
「だからこそ、こうもエキサイティングでよいドローを得られる」と、マレーの試合が終わる前にフェデラーは言っていた。
「ラファがプレーしないのは残念だ。彼がいれば、ドローがより質の高いものとなっただろうから」
前年度覇者で今回第5シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、ナダル不在にそれほど心を乱されてはいなかった。
「ラファがいないとき、彼がいないことを寂しいとか残念とか思うのは、プレーヤーというよりファンたちだよ」と彼は言った。
「まあ冗談は別にして、僕は彼と時間を過ごすこと、彼といっしょに練習すること、彼とプレーすることが好きだよ。彼とプレーしたくないと思う選手は多々いるだろうが、僕は違うね」
そのほかの試合では、サム・クエリー(アメリカ)が同胞で第9シードのジョン・イズナー(アメリカ)に6-4 6-7(5) 7-6(5)で競り勝った。クエリーは、2度目のタイブレークでイズナーのサービスで始まった5番目のポイントを相手のフォアハンドのミスによって取り、このミニ・ブレークで得た優位性を最後まで保持。最後のポイントをサービスエースで締めくくり、2時間7分で試合を終わらせた。イズナーはこの最後のサービスエースにチャレンジしたが、判定は覆らなかった。
日本の錦織圭(日清食品)はアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を7-5 6-3で倒し、第13シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)はリシャール・ガスケ(フランス)を6-3 2-6 6-3で下した。そのほか、レオナルド・メイヤー(アルゼンチン)、ジェレミー・シャルディ(フランス)、ブノワ・ペール(フランス)、ピーター・ゴヨブチック(ドイツ)、予選勝者のブラッドリー・クラン(アメリカ)らが勝って2回戦に進出した。
若手対決となったフランシス・ティアフォー(アメリカ)とデニス・シャポバロフ(カナダ)の試合は、シャポバロフが7-6(6) 3-6 7-5で競り勝った。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はアンディ・マレー(イギリス)
MASON, OH - AUGUST 13: Andy Murray of Great Britain serves to Lucas Pouille of France during Day 3 of the Western and Southern Open at the Lindner Family Tennis Center on August 13, 2018 in Mason, Ohio. (Photo by Rob Carr/Getty Images)
Pick up
-
PR | 2024-10-20
『ノアから世界へ』——ノア・テニスアカデミー所属、駒田唯衣選手&富田悠太選手インタビュー
全国に35校のテニススクールを展開する業界大手の『ノアイ
-
2024-10-27
第63回テニマガ・テニス部「テニス丸ごと一冊サービス[増補版] 解説編』キャンセル待ち受付中
キャンセル待ち受付中=====テニマガ・テニス部 部活プ
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
Pick up
-
PR | 2024-10-20
『ノアから世界へ』——ノア・テニスアカデミー所属、駒田唯衣選手&富田悠太選手インタビュー
全国に35校のテニススクールを展開する業界大手の『ノアイ
-
2024-10-27
第63回テニマガ・テニス部「テニス丸ごと一冊サービス[増補版] 解説編』キャンセル待ち受付中
キャンセル待ち受付中=====テニマガ・テニス部 部活プ
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ