グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)がそれを聞いたにしろ聞かなかったにしろ、コーチングは助けとなったようだ。

 世界トップ8が競う「Nitto ATPファイナルズ」(11月12~19日/イギリス・ロンドン/賞金総額800万ドル/室内ハードコートのラウンドロビン(2グループに分かれての総当たり戦)の2戦目、ディミトロフはダビド・ゴファン(ベルギー)を6-0 6-2で倒して準決勝進出を決めたが、第2セットの途中にコーチングで警告を受けた。

 ラインズマンが第2セットの第5ゲームの間の違反行為を主審に告げに行き、ディミトロフは何も聞いてはいないと反論した。

 いずれにせよ、こうも彼がスムーズに試合を運び、対戦相手のゴファンがその反対だったことを鑑みれば、おそらく彼にはアドバイスなど必要なかっただろう。

「正直言って、あれはすごく奇妙だったよ」とディミトロフは警告について言った。「なんでだかまったくわからない。でもまあいいさ。試合で、ああも調子よく突き進んでいるときには、そういったことにはあまり気をとられないものだ」。

 ディミトロフは自分のサービスゲームの47ポイントのうち34ポイントを取り、ゴファンのサービスからの57ポイントのうち32ポイントを取った。

 第1セットでディミトロフは、自分のサービスゲームではわずか2ポイントしか失わず、ゴファンのサービスをデュースにさえもつれることなく2度ブレークした。第2セットに入ってゴファンはようやくサービスをキープしたが、ディミトロフはさらに2度ゴファンのサービスを破った。

「僕はただ、自分のテニスに従っていた。本当にシンプルなことだった」とディミトロフは言った。「僕はあらゆるチャンスを活かし、処理すべきすべてのボールを処理した」。

 そして彼は、ゴファンにほとんどカムバックのチャンスを与えなかった。

「彼は最初から――最初のポイントからネットに出てきた」と、ゴファンは振り返った。「最初からサービスをブレークされるとは、僕にとって容易な展開ではなかったよ。0-4となってしまったあとには、自信を取り戻すのが難しかった」。

 この勝利でディミトロフの成績は2勝0敗となり、彼は初出場にして週末の準決勝に進出することを確実とした。ロジャー・フェデラー(スイス)もまた、すでに準決勝進出を決めている。

 水曜日のナイトマッチでは、ドミニク・ティーム(オーストリア)がパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-3 3-6 6-4で下した。ティームは今、成績を1勝1敗とし、次の試合でやはり1勝1敗のゴファンと準決勝進出をかけて対戦することになる。

 カレーニョ ブスタは、右膝の故障のため初戦後に棄権したラファエル・ナダル(スペイン)の代役としてプレーした。彼は金曜日の次の試合でディミトロフと対戦する。

 ゴファンは初戦でナダルを倒し、それをキャリア最高の勝利と呼んだ。しかし金曜日の対ティーム戦で何が起ころうと、ゴファンは変わらず、今年まだもう少しプレーを続けることになる。というのも、今月の終わりのデビスカップ決勝で、ベルギーはフランスと対戦するのだ。

「この大会は非常に重要だ。これは年のもっともビッグな大会の一角だ。僕はただ、次の試合に集中する。もしさらにもう一試合プレーすることになれば、また次の試合に集中する。それから、どうなるか見てみよう」とゴファンは言った。「現時点では、僕はデビスカップのことは考えていない。それがこの大会のすぐあとであることはわかっている。それはあとで考える。僕はまずこの大会に集中する。それから、(デビスカップについては)あとで見てみよう」。

シングルス ラウンドロビン

グループ・ピート・サンプラス

ドミニク・ティーム(オーストリア)[4]、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)[6]、ダビド・ゴファン(ベルギー)[7] 、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)
※カレーニョ ブスタは、ラファエル・ナダル(スペイン)[1]が右膝の故障により欠場したため代替出場

○ディミトロフ 6-3 5-7 7-5 ●ティーム
○ディミトロフ 6-0 6-2 ●ゴファン
○ゴファン 7-6(5) 6-7(4) 6-4 ●ナダル
◯ティーム 6-3 3-6 6-4 ●カレーニョ ブスタ

グループ・ボリス・ベッカー

ロジャー・フェデラー(スイス)[2]、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[3]、マリン・チリッチ(クロアチア)[5]、ジャック・ソック(アメリカ)[8]

○フェデラー 6-4 7-6(4) ●ソック
○フェデラー 7-6(6) 5-7 6-1 ●ズベレフ
○ズベレフ 6-4 3-6 6-4 ●チリッチ
○ソック 5-7 6-2 7-6(4) ●チリッチ

ダブルス ラウンドロビン

グループ・ウッドブリッジ/ウッドフォード

ルーカシュ・クボト(ポーランド)/マルセロ・メロ(ブラジル)[1]、ジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)[4]、ボブ・ブライアン/マイク・ブライアン(ともにアメリカ)[5]、イバン・ドディグ(クロアチア)/マルセル・グラノイェルス(スペイン)[7]

○クボト/メロ 7-6(2) 6-4 ●ドディグ/グラノイェルス
○クボト/メロ 6-4 6-3 ●ブライアン/ブライアン
○マレー/ソアレス 6-1 6-1 ●ドディグ/グラノイェルス
○ブライアン/ブライアン 7-5 6-7(3) [10-8] ●マレー/ソアレス

グループ・エルティン/ハールヒュース

ヘンリー・コンティネン(フィンランド)/ジョン・ピアース(オーストラリア)[2]、ジャン ジュリアン・ロジェ(オランダ)/オリア・テカウ(ルーマニア)[3]、ピエール ユーグ・エルベール(フランス)/ニコラ・マウ(フランス)[6]、ライアン・ハリソン(アメリカ)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)[8]

○ハリソン/ビーナス 6-4 7-6(8) ●コンティネン/ピアース
○ハリソン/ビーナス 6-7(4) 6-4 [10-5] ●エルベール/マウ
○エルベール/マウ 1-6 7-6(7) [10-8] ●ロジェ/テカウ
○コンティネン/ピアース 7-6(3) 7-6(6) ●ロジェ/テカウ

※トップ写真はグリゴール・ディミトロフ
LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 15: Grigor Dimitrov of Bulgaria plays a forehand during the singles match against David Goffin of Belgium on day four of the 2017 Nitto ATP World Tour Finals at O2 Arena on November 15, 2017 in London, England. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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