新シーズン開幕前の恒例となっている「ムバダラ・ワールド・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・アブダビ/12月28~30日/ハードコート)で、出産後の初試合となる復帰戦に臨んだセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が、フレンチ・オープン優勝者のエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に接戦の末に敗れた。彼女は、オーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)にタイトル防衛に挑むか否か、まだはっきり決めかねていると言う。

 セレナは敗戦にもかかわらず、その対戦を『素晴らしい』試合だった、と形容した。セレナは第2セットを取り、2-6 6-3 のあとのスーパータイブレークを5-10というスコアで惜敗した。

 新年最初のグランドスラム大会であるオーストラリアン・オープンは、1月15日に開幕する。

「自分がツアーにカムバックする準備万全となっているかはわからないわ。カムバックするときには、優勝を目指して戦えるようでありたい。戦いの中に戻っていくことを楽しみにしていることは間違いないわ」とセレナはコメントした。

「その日その日に取り組んでいくつもり。はっきり決める前に、私のチームとすべてを分析・検討するつもりよ」

 36歳のセレナは、すでに妊娠中ながら臨んだ2017年全豪で優勝したあとプレーを休止し、9月1日に、アレクシス・オリンピア・オハニアン・ジュニアと名付けられた女の子を出産した。彼女は11月に、レディットの創設者のひとり、アレクシス・オハニアンと結婚していた。

 ムバダラ・テニス選手権での、67分かかったこの日の試合で、セレナは自らのサービスで苦労していた。しかし、約1年近く試合から離れていたにも関わらず、彼女は世界7位の選手に対して1セットを奪った。

画像: セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦したエレナ・オスタペンコ(ラトビア) ABU DHABI, UNITED ARAB EMIRATES - DECEMBER 30: Jelena Ostapenko of Latvia serves against Serena Williams of United States during Ladies Final match on day three of the Mubadala World Tennis Championship at International Tennis Centre Zayed Sports City on December 30, 2017 in Abu Dhabi, United Arab Emirates. (Photo by Tom Dulat/Getty Images)

セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦したエレナ・オスタペンコ(ラトビア)
ABU DHABI, UNITED ARAB EMIRATES - DECEMBER 30: Jelena Ostapenko of Latvia serves against Serena Williams of United States during Ladies Final match on day three of the Mubadala World Tennis Championship at International Tennis Centre Zayed Sports City on December 30, 2017 in Abu Dhabi, United Arab Emirates. (Photo by Tom Dulat/Getty Images)

「今日、自分のパフォーマンスの評価をするつもりはないわ」とセレナは言った。「私は、故障から、また手術からのカムバックを何度となくやってきたけれど、出産後のカムバックというのは一度も経験がなかった。だから私にとって、これは本当に素晴らしい試合だったと感じられる」。

 そしてセレナは、まだまだプレーを続けるつもりだと主張した。

「すでに23のグランドスラム・タイトルと、いくつかの他のタイトルを獲っているとわかっているから、私にはいまさら何かを証明して見せる必要はない」と彼女は言った。「でも、私はまだ終わってはいないわ」。

 セレナはオスタペンコのサービスゲームをブレークし、復帰初ゲームである試合最初のゲームを取った。しかし、第1セットでの彼女はベストの調子とは言い難く、第2セットに入ってようやく奮起してセットを取り返した。

 第1セットで最初にブレークされはしたが、その後のオスタペンコはセレナの弱いサービスを攻めたてつつ、いくつかのアンフォースドエラーにつけこんで2度のブレークを果たし、4-1とリードを奪った。

 セレナは第2セットでもサービスの不調に苦しんではいたが、それでも早い段階でのブレークで3-0とリードし、より自信をもってショットを打ち始めた。彼女はバックハンドのパッシングショットで数回観客を沸かせ、第9ゲームでまたもブレークを果たして、セットをその手につかんだ。

「最初は、ちょっとばかりきついと感じたわ。でも試合が進むにつれ、恐怖感は減っていった。転んでケガしたりはしないと分かったから」とセレナは振り返った。「第1セットでは思い切って打つことを恐れていたところ、プレーすればするほど、ウィナーを狙って打っていけるという自信が増すのを感じたわ」。

 10ポイント先取のスーパータイブレークの形をとった第3セットはオスタペンコが8-2とたちまちリードを奪ったが、それからセレナが挽回し、最後の山場を提供した。

「私にとって、いま肝心なのはフィジカルね。フィジカル的にどんなふうに感じているか…。私はただ、コートに出ていってアブダビでプレーし、戦うことができたということ自体を誇りに思っているわ」とセレナはコメントした。「ここまで厳しい数ヵ月を過ごしたけれど、いまはただ、ふたたびプレーできることにワクワクしている」。

 伝統的に男子の大会だったこのムバダラ・テニス選手権で、女子の試合が行われたのは初めてのことだった。(C)AP(テニスマガジン)

※トップ写真は出産後の復帰戦に臨んだセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
ABU DHABI, UNITED ARAB EMIRATES - DECEMBER 30: Serena Williams of United States plays a forehand during her Ladies Final match against Jelena Ostapenko of Latvia on day three of the Mubadala World Tennis Championship at International Tennis Centre Zayed Sports City on December 30, 2017 in Abu Dhabi, United Arab Emirates. (Photo by Tom Dulat/Getty Images)

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