ナダルがマッチ1000勝に到達した4人目の男子プレーヤーに「僕が歳を取ったってことだね」 [パリ・マスターズ]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/11月2~8日/賞金総額428万9970ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が同胞のフェリシアーノ・ロペス(スペイン)に4-6 7-6(5) 6-4で競り勝ち、ツアーでマッチ1000勝を挙げた4人目の男子プレーヤーとなった。

 グランドスラム大会を20度制したナダルは1968年のプロオープン化以降でマッチ1000勝に至った選手として、1274勝のジミー・コナーズ(アメリカ)、1242勝のロジャー・フェデラー(スイス)、1068勝のイワン・レンドル(アメリカ)らの偉人たちに加わった。

 試合後にはコートでセレモニーが行われ、ナダルは1000の文字を象った大きなディスプレイとともにネット際に立ってポーズを取った。

「まあそれは、僕が歳を取ったってことだね」とナダルはジョークを言い、それからこの偉業について真面目に考察した。「僕は非常に長い間いいプレーをしてきた。この数字を達成したのは、何年にも渡ってよいプレーをしてきたからで、そのことを僕はうれしく思う」。

 今年のパリでフレンチ・オープンで優勝を遂げたナダルは20回目のグランドスラム制覇を果たし、もうひとつのマイルストーンを達成していた。

 しかしロラン・ギャロスでは彼に声援を送る1000人のファンがいたのに対し、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックのためにベルシーのアリーナは無観客だった。

「もちろん悲しいことだが、エネルギーのレベルを比較するのは難しいよ」とナダルはコメントした。「1000人や1500人、2000人は多くはないけど、(観客がいるといないのとでは)感覚が違う。真の感触、個人的なフィーリングはまったく違うんだ。会場が完全に空っぽというのは、大きな違いがあるよ」。

 勝利を決めたあとにナダルはロペスと拳を合わせ、大きな成果を祝うというよりは練習を終えたかのような様子でラケットをバッグにしまった。

「“1000”が特別な数字だということは分かっている。無観客のコートでこのようなことを祝うというのは、(感慨という意味で)同じではないとしてもね」とナダルは語った。

 現在34歳になったナダルがツアーで最初に挙げた勝利は、2002年5月に当時15歳だった彼がマヨルカの1回戦でラモン・デルガド(パラグアイ)を破ったときだった。そしてその1年後に16歳のナダルはモンテカルロ・マスターズの2回戦でフレンチ・オープン優勝者のアルベルト・コスタ(スペイン)を倒したことで一躍脚光を浴び、テニス界をあっと言わせたのだった。

 24歳になったとき、ナダルはすでにマッチ500勝を挙げていた。彼はキャリアを通し、ATPマスターズ1000の大会での35勝を含むツアー通算86タイトルを獲得している。

 両者の初対戦だった2003年にロペスは勝者となり、これまでに4度ナダルを倒していた。この日のロペスはサービスエースを22本奪い、やや緩慢だったナダルを苦しめた。ナダルは第2セットで手にした6本のブレークポイントをものにすることができなかったが、第3セットに入ると直ぐにブレークを果たした。

「特にフェリ(ロペス)のようなビッグサーバーに対するものとしては、僕は最悪の形で試合を始めた」とナダルは振り返った。「そのあと僕は試合の残りを大きなプレッシャー下でプレーすることになってしまったが、何とか勝利への道を見つけ出すことができた」。

 この大会で一度も優勝したことがないナダルは次のラウンドで、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)と対戦する。トンプソンはこの日、第15シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)を2-6 6-4 6-2で倒す番狂わせに成功した。(APライター◎ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Ranking of articles