ルードを倒して2年ぶり3度目の優勝を果たしたジョコビッチが、ナダルを抜くグランドスラム23勝目で男子歴代単独トップに [フレンチ・オープン]

写真は2年ぶり3度目の優勝を飾るとともに世界ナンバーワンに返り咲いたノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の男子シングルス決勝で第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を7-6(1) 6-3 7-5で退け、2年ぶり3度目の優勝を飾るとともに世界ナンバーワンに返り咲いた。試合時間は3時間13分。

 ジョコビッチが四大大会でチャンピオンに輝いたのは1月のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)に続いて通算23回目となり、今大会をケガで欠場したラファエル・ナダル(スペイン)を追い抜き男子歴代単独トップに立った。

 ロラン・ギャロスに19年連続出場となった36歳のジョコビッチは、2016年と21年にタイトルを獲得。ディフェンディング・チャンピオンとして臨んだ昨年は、準々決勝でナダルに2-6 6-4 2-6 6-7(4)で敗れていた。

 2023年シーズンのジョコビッチはここまでクレーコート3大会でプレーしたが優勝争いには絡めず、5勝3敗とやや低調な戦績で今大会を迎えていた。

 この結果でジョコビッチは、ルードとの対戦成績との対戦成績を5勝0敗とした。クレーコートでは2020年と22年にローマ(ATP1000)の準決勝で顔を合わせ、いずれもジョコビッチがストレートセットで勝っていた。

 今大会でのジョコビッチは1回戦でアレクサンダー・コバチェビッチ(アメリカ)を6-3 6-2 7-6(1)で、2回戦でマートン・フチョビッチ(ハンガリー)を7-6(2) 6-0 6-3で、3回戦で第29シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を7-6(4) 7-6(5) 6-2で、4回戦でフアン パブロ・バリーリャス(ペルー)を6-3 6-2 6-2で、準々決勝で第11シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を4-6 7-6(0) 6-2 6-4で、準決勝では第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を6-3 5-7 6-1 6-1で破って決勝進出を決めていた。

 24歳のルードは昨年の大会でも決勝に進出したがナダルに3-6 3-6 0-6で敗れ、同年のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)でも決勝の舞台に辿り着きながらアルカラスに阻まれており、グランドスラム決勝で3連敗(0勝)を喫した。

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写真◎Getty Images

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