『リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT 〜Go for the GRAND SLAM〜』 さらなるブラッシュアップを図り3期生オーディション開催

伊達公子さんがジュニアの強化を目指して立ち上げたプロジェクトも今回で3期生となる。104名の応募の中から今回のオーディションで6名が決定した


 9月21、22日、岐阜メモリアルセンター(長良川テニスプラザ)にて、元世界4位で日本テニス界のレジェンドである伊達公子とともに取り組む女子トップジュニア育成プログラム「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」の3期生オーディションが開催された。

 今年4月には世界ランキングトップ100より、日本人女子がいなくなった現実は、日本テニス界で取り組まなくてはいけない重点事項と言える。このプロジェクトは、ヨネックスと伊達が生涯契約を締結したことを契機に、2019年4月に立ち上げたもの。2020年6月からは公益財団法人日本テニス協会と、同協会を通じて大正製薬株式会社のサポートが加わった。

 オーディションでジュニアを選抜し、2年間・計8回の強化キャンプを実施。ITF ジュニア大会に出場して実践経験を積み、グランドスラムジュニア出場を目指すこのプロジェクト、1期生からはプロへ転向した選手が、2期生からは2名の選手がグランドスラムジュニアに出場するなど、実績を出しつつある。



 3期生は応募者104名の中から書類選考にて24名まで絞り、2日間、試合という形でオーディションを行った。これまで実技という形でヒッティングを行っていたが、変更した理由について、伊達は「これまで2回やってきた中、ボールを打つ能力はみんな高く、短時間で一人ひとりの特徴、個性、強みを見出すことは難しかった。試合をさせることによって、より特徴やパーソナリティーが見えやすくなる」という観点から変更したもので、試合の結果が選考に直結するものではない。

 さらに翌日朝の練習を見ることによって「試合で受けた印象と、良くも悪くも異なる部分があったのか」を確認し、選考へと結びつける。

 また、ナショナルジュニアの指導にあたる館崎雅晴氏のメディシンボール投げや立ち幅跳びといったフィジカルチェックを数値化。つくば言語技術教育研究所・三森ゆりか氏による言語技術のテストなどを行い、オーディションの内容の幅も広がった。





 対象を“ITFジュニアに出場し、グランドスラムジュニアを目指せるカレンダーが作れる選手“という観点から、現在の小学校6年生から中学3年生まで(前期は高校1年生まで)とし、選考人数も6〜8名と幅を持たせた今季のオーディションは、「良いと思うことは取り入れていきたい」という伊達の思いのもと、充実した内容となった。

 プロジェクトのリーダーである伊達公子は「選手たちは、それぞれの年齢の中で“これだけは負けない“というものを持っていると思うし、それを出そうと考えつつも、特別な緊張感の中で過ごした2日間だったと思います。多感な時期にこういう刺激があったことはホームコートに戻っても成長につながると思います。また、選ばれたから、そうでなかったからといって、ゴールではありません。今後、どういう形でテニスと向き合っていくのか、新しい自分自身のスタートになってくれたら、と思います」と、このオーディションの意義を語った。

 なお、今回のオーディションで、3期生として下記6名が選ばれた。グランドスラムジュニアへの出場を目指し、プロジェクトメンバーとしてさらなる向上を目指す。



【プロジェクト3期生】

北岡美空(キタオカミク・中2/C’s RACQUET CLUB/大阪府)


小坂莉來(コサカリラ・中3/LYNX Tennis Academy奈良/奈良県)


藤井小夏(フジイコナツ・中3/LYNX Tennis Academy奈良/奈良県)


上村睦実(ウエムラムツミ・中3/名古屋ローンテニス倶楽部/愛知県)


山本晄(ヤマモトヒカリ・中3/MAT Tennis Academy/群馬県)


石井心菜(イシイココナ・中2/グリーンテニスプラザ/埼玉県)※2期生より継続


上記メンバーは、2年間で8回のキャンプを行うとともに、ITFジュニアの参戦によってグランドスラムジュニアを目指す。

【選考委員】
ヨネックス:伊達公子、浅越しのぶ、石井弥起、近藤大生
(公財)日本テニス協会:植田実、坂井利彰、中山芳徳、手塚玲美、渡邉隼、館崎雅晴

↓詳細はこちら↓
伊達公子×YONEX PROJECT特設サイト

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